岡山・玉野・西大寺地域版 働き方改革推進会議を設置しました【ハローワーク岡山・玉野・西大寺、岡山労働基準監督署】
岡山・玉野・西大寺地域版
働き方改革推進会議を設置しました
~ハローワーク岡山・玉野・西大寺、岡山労働基準監督署~
平成31年1月29日、ハローワーク岡山、ハローワーク玉野、ハローワーク西大寺、岡山労働基準監督署は、初の取組として合同で『岡山・玉野・西大寺地域版 働き方改革推進会議』を開催しました。
当会議は、岡山労働局の「おかやま働き方改革会議」の協議決定事項を踏まえ、その「地域版」として、地域の事業主団体等のご参加を得て、より実務的な、きめ細やかな情報提供等を図ること、地域における機運の醸成を図ることなどを目的として設置されたものです。
当会議においては、岡山・玉野・西大寺地域における「働き方改革」の推進に向けた現状と課題を確認するとともに、今後働き方改革を地域の中小・零細企業にまで浸透させていく方策や団体・行政の一層の連携などについて協議し、地域全体・業界全体として実効的な取組を進めていくための第一歩を踏み出しました。
(構成員)岡山商工会議所、玉野商工会議所、岡山北商工会、岡山南商工会、岡山西商工会、瀬戸内市商工会、(一社)岡山県労働基準協会岡山支部・玉野支部、(一社)岡山県建設業協会、(一社)岡山県トラック協会岡山支部、(独)労働者健康安全機構岡山産業保健総合支援センター、岡山労働局、ハローワーク岡山・玉野・西大寺、岡山労働基準監督署(順不同)
(会議の模様)
【出席者からはさまざまなご意見をいただきましたが、いくつかご紹介します】
・中小・零細企業では特に、「1.人材不足と人材定着率の低下、2.顧客からの突発的な注文による負担、3.社長が一人で事業をしており労務管理まで手が回らない状況」といった課題がある。
・建設業では、多くの課題はあるが、日月給制の労働者の方も多く、天候や施工状況の変化により稼働率が変動すると安定収入が見込めないという要因もあって収入維持のため長時間労働とならざるを得ない点も否めない。関係各方面に働きかけ、このような慣行から脱却し、正社員を増やしていけるよう取組を進めていきたい。
・トラック運輸業では、1.人手不足による労働時間の長さ、2.競争激化による運賃の値下がりが大きな課題である。業界では中小企業が多く、荷主との交渉力が限られていることから運賃値下げに応じざるを得ないという実態もあり、働き方改革を十分に推進できる経営体力が備わっていない現状がある。業界内部としての変革はもちろん必要であるが、日本の輸送を支える運転手の生活を守るためには、荷主や顧客の意識も変えていただく必要があることをうったえてまいりたい。
・各種セミナーの開催、個別相談により「魅力ある職場づくり」の支援を行っているが、残念ながら、依然として法律の基本的な部分が理解されていないという実態も残っている。まずは関係法令を正しく理解していただき、同時に「働き方改革」に向けての啓発を行っていくことが重要だと考える。
事業主の皆さまにおかれましては、
●監督署に設置の「労働時間相談・支援班」による相談・訪問・説明会などの支援
●労働行政からの委託事業である「岡山県働き方改革推進支援センター※」による企業訪問支援などの支援
(※ハローワーク岡山にも「働き方改革相談コーナー」を設け(毎週火曜日13:00~17:00)、働き方改革の進め方に関する具体的な方策を提案するなど、専門家によるアドバイスを行っています。)
●各種助成金等の支援
などを有効活用していただくことで、働き方改革の推進に向けた社内の環境整備を図っていただくようお願い申し上げます。
「働き方改革」の実現に向けて(厚生労働省HPへ)