「道路貨物運送業」を対象とした安全管理講習会を開催【津山労働基準監督署】
【講習会の目的】
津山労働基準監督署(署長:間野啓二)では、道路貨物運送業の労働災害が管内で多数発生していること、当該業種の長時間労働が全国的に課題となっていることから、それらの防止に向けた安全管理講習会を開催し、多数の事業場にご出席いただきました。
【講習会の内容】
講習会の冒頭、間野署長より、道路貨物運送業をとりまく現状、厚生労働省の取り組み、法令の順守状況や過重労働による健康障害に関する事項についての総論の説明が行われ、「長時間労働の改善」と「労働災害の防止」についての申し入れがなされました。
最初に、安全衛生課山本監督官より、道路貨物運送業における労働災害防止について説明を行いました。津山労働基準監督署管内における道路貨物運送業の労働災害発生状況を分析し、実際の災害事例を紹介しながら、労働災害を減少させるためにどのような事項を順守すればよいかに関して解説をしました。また、「荷役5大災害防止対策チェックリスト」を配布し(リンク(1)参照)、各事業場に記入及び提出を依頼することで、労働災害防止に関する事業場ごとの自主的な再確認を促しました。
次に、監督課米村監督官より、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)について、拘束時間や連続運転時間等、その内容に関する説明を行いました。同時に、「トラック輸送における取引環境・労働条件改善に向けた官民の取り組みと平成29年度パイロット事業のご案内」について、事業内容をパンフレットにより説明しました。
最後に、監督課小室監督官より、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」に関する内容について、道路貨物運送業が注意すべきポイントを説明しました。そして、道路貨物運送業における給与計算の注意点を解説し、適正な割増賃金の支払いについて、上記で把握した労働時間を活用するよう注意点の周知を行いました。
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013