伐木作業を行う方々の
職場環境改善に向けて
伐木作業を行う事業者を対象に安全管理等セミナーを開催しましたので、その内容を紹介します。
平成29年9月5日
新見市地域福祉センター
本セミナーは、労働災害の増加、人材不足など、伐木作業を行う事業者の様々な課題に対応し、安全管理や雇用確保の改善を図るために、林業関係団体の協力を得て、労働基準監督署が開催したものです。
新見労働基準監督署 須々木署長(開会あいさつ)
◆災害発生状況、指導事項について
まず、当署の担当官より、近年、新見労働基準監督署管内で林業の労働災害が増加しており、特に伐木作業時に重篤な災害が発生していることなどについて説明を行いました。また、どの業種でも、チェーンソーを使用させる場合は、特別教育を実施するように要請しました。
説明を行う西田産業安全専門官
▽ 「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」
◆林業の就労支援の助成金制度について
続いて、岡山県林業振興基金の大山様より、新規就業者の研修や技術者の養成、安全装備の導入などの助成金制度について説明がありました。
講演を行う(公財)岡山県林業振興基金 大山様
◆全国の林業災害事例の紹介
岡山森林管理署の溝部次長から、伐木作業中の死亡災害や、運搬車が路肩より転落した災害など、具体的な災害事例について説明がありました。
講演を行う岡山森林管理署 溝部次長
◆伐倒作業における注意点
最後に、林業・木材製造業労働災害防止協会の石原安全管理士から、チェーンソーの適切な使用方法や、振動障害防止、1人作業を行う場合の注意点などについて説明がありました。
林業・木材製造業労働災害防止協会 石原安全管理士
参加者が講演を聞き入る様子
労働行政として、今後も事業者の安全管理などについてさまざまな面でバックアップしていきたいと思っています。本セミナーを参考に、労働環境の改善について一歩ずつ確実に実施していただくようにお願いします。