「電動ファン付マスク及び業務改善助成金の説明会」を開催しました 【和気労働基準監督署】
~粉じん職場劇的改革作戦~
東備地域においては耐火物関連製造業を中心として粉じん作業を有する事業場が多いのですが、その作業環境の改善が進んでいないことに鑑み、本年、災害防止団体を中心とした東備地区粉じん障害防止対策協議会を立ち上げ、粉じん障害防止対策を強力に推進しています。
その取り組みの中でも、特に、従来の防じんマスクと比較して漏れがほとんど発生せず、呼吸がとても楽になる等性能性が高いとされている、電動ファン付マスク(呼吸等と連動してファンが電動で回転し、マスク内を陽圧にする防じんマスク)の導入を推進しています。
(※電動ファン付マスクは特定の作業に労働者を従事させる場合(ずい道建設工事等)において着用させることが法令で義務付けられていますが、その性能の高さから、特定の作業以外においても着用するよう厚生労働省において勧奨しています(第8次粉じん障害防止総合対策)。)
しかし、電動ファン付マスクを導入している事業者は未だ少なく、その有効性についてあまり知られていない状況です。また、電動ファン付マスクは従来の粉じんマスクと比較すると高価であり、その普及の足かせとなっています。
そこで、和気労働基準監督署(署長・三宅徹)は平成26年9月5日に和気商工会館において、電動ファン付マスク及び業務改善助成金の説明会を岡山産業保健総合支援センターと共同で開催しました。
粉じん作業を有する多くの事業者が参加されました 挨拶する三宅徹和気労働基準監督署長
まず、岡山産業保健総合支援センターの労働衛生工学相談員・西出忠志先生より東備地域の粉じん作業の状況及び粉じんマスクの着用方法の現状等の説明の後、電動ファン付マスクの有効性等について講話いただきました。
岡山産業保健総合支援センター西出先生より「電動ファン付マスクの有効性」についての講話
業務改善助成金の説明は岡山労働局賃金室の貞宗恵治労働時間設定改善指導官から説明がありました。業務改善助成金とは中小企業事業主向けの助成金で、賃金の引き上げ等一定の要件を満たした場合に、業務改善に寄与する物品購入等の助成を行うというものです。
なお、今回は電動ファン付マスクを購入する場合の助成金の説明でしたが、その他の物品等の 助成も可能です。
詳しくは、業務改善助成金のご案内をご覧下さい。
業務改善助成金の説明を行う貞宗指導官
また、複数の保護具メーカーの協力のもと、参加者に電動ファン付マスクを着用・体験をしてもらいました。
電動ファン付マスクに関するお問い合わせ
→ 和気労働基準監督署(TEL0869-93-1358)
業務改善助成金に関するお問い合わせ
→ 岡山労働局労働基準部賃金室(TEL086-225-2014)
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013