セミナー報告/事業場における健康管理講習会【新見労働基準監督署】
労働者の健康確保・改善に向けて
平成29年11月29日(水)高梁総合文化会館
新見労働基準監督署(署長 須々木竜紀)は、事業場における労働者の健康管理を推進するために「健康管理講習会」を開催しました。
この講習会は、岡山県備北保健所、高梁市と協力して平成23年から毎年開催しているものです。
近年、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の観点から、長時間労働削減をはじめとする「働き方改革」が社会的に注目されており、中でも、過重労働による健康障害防止、治療と職業生活の両立支援については、事業場における健康管理の重要な課題となっているところです。
このような状況を踏まえ、講習会では過重労働対策や両立支援に係る取り組み方法について専門家より説明を行いました。また、備北保健所、高梁市から働きざかりの健康づくりについての説明も行いました。
新見労働基準監督署長から、開会の挨拶の後、管内における定期健康診断の有所見率の推移や事業場における健康管理の重要性について説明を行いました。
新見労働基準監督署 須々木署長
◆事業場における治療と職業生活の両立支援等について
大倉 両立支援促進員より、病気の治療と職業生活の両立支援の現状、事例紹介なについて説明がありました。
講演を行う岡山産業保健総合支援センター 大倉 両立支援促進員
◆がん患者さんにおける両立支援 |
坂井 がん看護専門看護師より、がん医療は進歩しており、がんは長く付き合う病気に変化していること、医療機関と事業場の連携の重要性などについて説明がありました。
講演を行う岡山労災病院 坂井 がん看護専門看護師
◆働きざかりの健康づくり
焔硝岩副参事より県民の運動習慣や生活習慣について、渡辺技師からは感染症発症時の企業の対応方法などについて説明がありました。
(写真左)講演を行う岡山県備北保健所 備北保健課 焔硝岩 副参事(栄養士) (写真右)講演を行う岡山県備北保健所 備北保健課 渡辺 技師(保健師) |
天岡講師より、高梁市が行っている健康づくりの取組み状況について説明がありました。
講演を行う吉備国際大学 社会学部スポーツ社会学科 天岡講師
◆職域における過重労働・メンタルヘルス対策について
道明産業保健相談員より、過重労働と健康障害の関係、事業場におけるメンタルヘルス対策の重要性、健康管理のポイントなどについて説明がありました。
講演を行う岡山産業保健総合支援センター 道明産業保健相談員(医師)
新見労働基準監督署では、今後も関係機関等の協力を得て、事業場における健康管理の推進のための取組を進めてまいります。
各事業場において継続的かつ計画的に、労働者の心身両面の総合的な健康の保持増進が図られることを期待します。
参考
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013