公共工事における労働災害の撲滅に向けて【岡山労働基準監督署】
公共工事における労働災害の撲滅に向けて
~建設工事関係者連絡会議を開催しました~
岡山労働基準監督署
岡山労働基準監督署(署長:岡田康浩)は、平成29年10月10日に当署会議室において『建設工事関係者連絡会議』を開催しました。
工事発注者からは、岡山県備前県民局、岡山市、玉野市、瀬戸内市、吉備中央町の各関係部署の責任者、建設事業者からは、岡山県建設業協会岡山東支部・岡山西支部・西大寺支部・玉野支部・建部支部の役員が出席されました。
また、オブザーバーとして建設業労働災害防止協会岡山県支部の役員も出席されました。
工事発注者からは、安全衛生に配慮した適切な工期を設定するための工夫や取組み、積極的に安全衛生に取り組む優良な施工業者に対する入札時の加点制度の在り方等について意見がありました。
建設事業者からは、建設業協会各支部で行っている安全パトロールや「リスクにチャレンジ」に係る取組み等について意見が出されました。
労働行政における最重要課題は「働き方改革」の推進で、その中でも長時間労働の是正は最も重要な課題の1つであり、長時間労働の傾向が強い建設業でもしっかりと対応していく必要があります。
今般示された「建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン」に沿って長時間労働の是正に取り組んでいただき、業界全体で時間外労働の縮減や家庭と仕事のワークライフバランスの推進を図っていただくようお願いいたします。
現在、多くの産業で人手不足が問題化していますが、特に建設業界における人手不足・後継者不足は深刻であり、今後、東京オリンピックの開催に向けてより一層の人手不足が想定されます。長時間労働を是正して、雇用環境を改善し、魅力ある職場づくりに努めていただくことが人手不足解消のカギともなり得ます。
働く側だけでなく、発注する側も建設業の「働き方改革」の推進についてご協力いただきますようお願いいたします。
建設業界の働き方改革を推進するため、発注者側の協力を呼びかける岡田署長
「建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン」について説明する岡山労働局
労働基準部監督課 諏訪主任監察監督官
労働災害は長期的にみると減少傾向にありますが、近年は増減を繰り返しており、下げ止まり感が強く感じられるところです。
一方、死亡災害等重篤な災害の発生比率は依然として他業種に比べ高い状況で推移しています。災害の3割を占める墜落・転落災害の防止をはじめ、改善すべき課題は数多くあります。
労働災害防止を全うするためには、建設業者の皆さんの災害防止活動のみならず、発注者の皆さんのご協力も必要です。
一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013