建設業における労働災害防止のための取組の強化【和気労働基準監督署】
岡山県内の建設業における労働災害は、長期的に減少傾向にあるものの、平成21年以降減少傾向が鈍化しています。また、本年は倉敷市水島の海底トンネル工事現場において発生した重大災害をはじめ、重篤な災害が後を絶たず、より一層の労働災害防止対策の強化が求められています。
参考:岡山県内の建設業における労働災害の推移(183KB; PDFファイル)
「2012岡山労働災害撲滅運動」が展開されている中、和気労働基準監督署では、10月の重点業種である建設業の労働災害防止対策の強化を推進するため、発注者、業界団体との連携した取組として、管内(赤磐市、備前市、和気郡)の建設工事現場を対象としたパトロールを実施しました。
〈1〉橋梁建設工事現場における合同パトロール
~発注者、業界団体、労働基準監督機関の連携した取組~
平成24年10月24日、管内で建設工事が行われている3現場を対象にパトロールが行われました。
このうち、日生大橋〈仮称〉建設工事現場(備前市日生町地内)では、備前市(発注者)2名、社団法人岡山県建設業協会和気支部(業界団体)2名、和気労働基準監督署2名、計6名が参加し、マスコミ等に公開して合同パトロールが行われました。
この工事は、備前市日生町の鹿久居島と本土間の海上に(仮称)日生大橋を建設するものです。
橋は、ワーゲンと呼ばれる特殊な機械を使って、橋桁を橋脚部分から左右同時に少しずつ伸ばすように作っていきます。
高所での作業となるため、作業床の端や開口部等の墜落危険箇所に墜落防止措置が講じられているか、整理・整頓がなされているか、緊急時の連絡体制は整備されているか、などを確認しました。
〈2〉住宅建築工事現場における安全パトロール
~東備木造家屋等建築工事安全対策協議会~
和気労働基準監督署管内(赤磐市、備前市、和気郡)では、木造家屋等建築工事の労働災害防止を図るため、東備木造家屋等建築工事安全対策協議会を設置し、労働災害防止活動を推進しています。
平成24年10月23日、管内の住宅建築工事現場を対象として、同協議会のメンバー5名と和気労働基準監督署職員2名による安全パトロールが実施されました。
安全パトロールでは、高所作業場所での墜落防止措置が講じられているか、足場は適切に組立てられているか、木材加工用機械の取扱は適切か、などの確認を行いました。
東備木造家屋等建築工事安全対策協議会は、和気労働基準監督署と、次の5団体等で構成しています。
・岡山県建設労働組合和気支部
・岡山県建設労働組合赤磐支部
・社団法人岡山県建設業協会和気支部
・一般社団法人岡山県労働基準協会和気支部
・大和ハウス工業株式会社岡山東事業所
参考資料
足場先行工法に関するガイドライン(785KB; PDFファイル)
労働安全衛生規則(足場等関係)の改正(244KB; PDFファイル)
梁・母屋等からの墜落災害防止対策リーフレット(1617KB; PDFファイル)
屋根・スレート等からの墜落災害防止対策リーフレット(1602KB; PDFファイル)
開口部等からの墜落災害防止対策リーフレット(1598KB; PDFファイル)