過重労働解消、働き方・休み方改善研修会を開催しました。【笠岡労働基準監督署】
笠岡労働基準監督署は、過重労働解消キャンペーン期間中の平成28年11月30日、道路貨物運送業の事業場を対象に、岡山県トラック協会笠岡分会、井原分会と共催で「過重労働解消、働き方・休み方改善研修会」を開催しました。(参加者は42名)
まず、笠岡労働基準監督署熊谷監督・安衛課長から、長時間労働の削減対策と過重労働対策並びにメンタルヘルス対策について説明しました。
平成27年の岡山県の道路貨物運送業の月平均総労働時間は、業種別で最も長い状況にあり、全国と比較しても長くなっています。
一方、長時間労働との関連性がある脳・心臓疾患、精神障害の道路貨物運送業における全国の労災支給決定件数をみますと、いずれも全産業中、道路貨物運送業が最も多い状況であり、道路貨物運送業の長時間労働の抑制は重要となっています。また、長時間労働を行った場合における面接指導制度など過重労働に対する健康確保対策、精神障害を未然に予防するためのメンタルヘルス対策も重要となっています。
続いて、ハローワーク笠岡の大畠雇用指導官から、雇用の安定、職場環境の改善、従業員の能力向上のために活用できる雇用関係助成金についての説明がありました。
ハローワーク笠岡管内の雇用情勢は、本年10月の求人倍率1.60倍と高水準でありますが、輸送・機械運転の職業は、2.15倍とさらに高水準となっており、人手不足の状況です。
このような状況下で、長時間労働を削減するためには、各種助成金を活用した職場環境の改善や従業員の能力向上が必要となります。
最後に岡山労働局雇用環境・均等室の働き方・休み方改善コンサルタントから、各種助成金や働き方・休み方改善について説明がありました。
その後、働き方・休み方改善コンサルタントが進行役となり、7班に分かれて、働き方・休み方改善についてのグループ討議を行いました。
まず、各自が自社に関する働き方・休み方改善指標のレーダーチャートを作成し、それをもとに、「人手不足の解消で、会社として、トラック業界としてできること」をテーマにグループ討議が行われました。
最後に、岡山県トラック協会県西支所笠岡分会の赤田分会長が閉会のあいさつを行い、閉会となりました。
今後とも、笠岡労働基準監督署は、長時間労働の抑制と過重労働による健康障害防止を重点課題として取り組んでいきます。
●研修会資料(監督署) 過重労働対策について【PDF 3.23MB】
●研修会資料(安定所) 平成28年度雇用関係助成金のご案内【PDF 646KB】
●研修会資料(働き方・休み方改善コンサルタント) 働き方・休み方改善指標
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