建設工事関係者連絡会議を開催しました【岡山労働基準監督署】
公共工事における労働災害の撲滅に向けて
~建設工事関係者連絡会議を開催しました~
岡山労働基準監督署
岡山労働基準監督署(署長:岡田康浩)は、平成30年9月18日に当署会議室において『建設工事関係者連絡会議』を開催しました。
工事発注者からは、岡山県備前県民局、岡山市、玉野市、瀬戸内市、吉備中央町の各関係部署の責任者、建設事業者からは、岡山県建設業協会岡山東支部・岡山西支部・玉野支部・建部支部の役員が出席されました。
工事発注者からは、安全衛生に配慮した適切な工期を設定するための工夫や取組み、積極的に安全衛生に取り組む優良な施工業者に対する入札時の加点制度の在り方等について意見がありました。
建設事業者からは、建設業協会各支部で行っている安全パトロールや空調服配布による熱中症対策の取組等について意見が出されました。
労働行政における最重要課題は「働き方改革」の推進で、その中でも長時間労働の是正、正規・非正規の間の不合理な待遇差の解消は重要な施策の1つであり、建設業でもしっかりと対応していく必要があります。長時間労働については、慢性的な人手不足が重なり、負のスパイラルとなっています。
今夏は熱中症が多発傾向にありました。また、7月の豪雨災害関連では警備員が10人流されその内2人が死亡する災害が発生しました。今後、災害復旧工事において、建設物の解体撤去等見込まれ、石綿ばく露対策についても注意が必要です。
「働き方改革」の推進と労働災害防止のため協力と連携を呼びかける岡田署長
「労働時間法制の見直し」について説明する岡本第一方面主任監督官
労働災害は長期的にみると減少傾向にありますが、近年は増減を繰り返しており、下げ止まり感が強く感じられるところです。平成29年の岡山県下の死傷災害は全国でワースト2位の増加率でした。
一方、死亡災害等重篤な災害の発生比率は依然として他業種に比べ高い状況で推移しています。災害の3割を占める墜落・転落災害の防止をはじめ、改善すべき課題は数多くあります。
労働災害防止を全うするためには、建設業者の皆さんの災害防止活動のみならず、発注者の皆さんのご協力も必要です。
一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
「岡山労働局第13次労働災害防止推進計画」
「労働時間法制の見直しについて」
「安全な建設工事のために適切な安全衛生経費の確保が必要です」
「安全帯が「墜落制止用器具」に変わります! 」
「災害からの復旧工事の安全な施工について」
「シールドトンネル工事に係る安全対策ガイドライン概要」
「山岳トンネル工事の切羽における肌落ち災害防止対策に係るガイドライン概要」
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013