労働災害の撲滅に向けて~夏ゼロ運動推進大会~【和気労働基準監督署】
夏ゼロ運動推進大会(2012岡山労働災害撲滅運動推進大会)を開催
平成24年8月21日、学び館「サエスタ」(岡山県和気郡和気町父井原430-1)
和気労働基準監督署及び災害防止団体等連絡協議会は、「夏ゼロ運動推進大会」を開催しました。本年は岡山県下で「2012岡山労働災害撲滅運動」を展開していることもあり、「2012岡山労働災害撲滅運動推進大会」との同時開催としました。
以下に、大会の状況を紹介します。
開会挨拶を行う
倉科 幸信 災害防止団体等連絡協議会長
(品川リフラクトリーズ株式会社 取締役常務執行委員)
特別講演
~ 明日の作業の安全を目指して! ~
一般社団法人
日本労働安全衛生コンサルタント会
岡山支部長 大森 俊彦 氏
安全文化の創造、4S活動の重要性、危険予知訓練(KYT)、リスクアセスメントなど、労働災害防止のためにはなくてはならない活動について、非常にわかりやすく丁寧な説明がありました。
今一度、災害防止活動の原点に立ち返り、全員参加で活動することが、労働災害の撲滅に有効であることなど、今後の災害防止活動に取り組むに当たって、大いに参考となる講話をいただきました。
大森氏は、平成24年度岡山地方産業安全衛生大会(平成24年7月3日開催)でのパネルディスカッション「労働災害撲滅のために今何をすべきか」(2012岡山労働災害撲滅運動特設ページへ)において、コーディネーターを務められました。
パネルディスカッションでは、上記テーマについて3名のパネリストによるディスカッションが行われ、「労働災害撲滅のための6つの提言」(2012岡山労働災害撲滅運動特設ページへ)がなされています。
事例発表
和気労働基準監督署管内の事業場の担当者に、自社で行っている安全衛生活動の取組事例を発表していただきました。
●危険に対する感受性を高めるための教育の推進
従来の教育は、主に災害事例の検討などの座学となっていたが、この方法では災害の理解度や災害を減少させること自体に限界があると感じていた。特に「新入社員に対する効果的かつ即効性がある教育が急務である」ということから、危険体感機材を導入して教育に活用している。
導入前と比べると災害は減少しており、効果が上がっている。
NTN株式会社 岡山製作所
管理部 安全・環境管理課長
藤井 祐一 氏
●4Sは安全衛生の基本
安全な作業は、ムリ・ムラ・ムダのない作業である。このうち「ムダ」を取り除くための基盤が4Sである。「ムダ」を取り除くことで安全が大きく向上し、生産性も向上する。
今後も原点に立ち返り、基本を忘れることなく、労働災害の撲滅に向けて安全衛生活動を推進していく必要がある。
株式会社セラテクノ 備前工場
総務室長
河原 将秀 氏
●墜落・転落の災害防止活動
ハーネス型安全帯の使用徹底により、トラックの荷台からの墜落転落災害が激減した。
当初は、「めんどくさい」、「作業性が悪い」等の批判があったが、使用していくうちに、「安全帯がないと作業したくない」、「安心して作業できるため作業効率が上がった」、「安全に対する意識が向上した」など、災害の減少以外にも効果があった。
大和物流株式会社 赤坂営業所
所長
前田 道男 氏
腰痛予防体操
特別企画
●危険体感コーナー
●安全衛生総合相談コーナー
●健康相談コーナー