【岡山労働局初の取組】「治療と職業生活の両立セミナー」開催の模様
仕事を持ちながら、がんで通院している方は32.5万人に上っています。
一方、近年の治療方法の進歩により、かつては「不治の病」とされていたがんなどの疾病においても生存率が向上し、「長く付き合う病気」に変化しつつあり、病気になったからといって、すぐ離職しなければならないという状況は必ずしも当てはまらなくなってきています。
しかしながら、こうした労働者の中には、仕事上の理由により適切な治療を受けられなかったり、職場の理解・支援体制不足により、離職に至ってしまう場合もみられます。
このため、事業場には、病気の治療の問題を抱える労働者にも適切に対応できる労働環境の構築が求められています。
平成28年2月に厚生労働省が公表した、「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」は、事業場において、がん・脳卒中などの疾病を抱える労働者に対して、適切な就業上の措置や治療に対する配慮を行い、治療と職業生活が両立できるようにするためのものです。内容には、職場における意識啓発のための研修や治療と職業生活を両立しやすい休暇制度・勤務制度の導入などの環境整備、治療と職業生活の両立支援の進め方に加え、特に「がん」について留意すべき事項などが盛り込まれています。
今般、平成29年1月24日(火)イオンモール岡山おかやま未来ホールにて、岡山労働局では岡山産業保健総合支援センタ-と共催で、当ガイドラインの周知を図るため、事業者向けの「治療と職業生活の両立支援セミナー」を開催しました。
本セミナーには、事業主、事業場担当者、医療機関関係者など多岐にわたる業種の事業場から約150人が参加し、「ガイドラインの背景と意義・ハローワークで行う支援の説明、セミナーの実践(例題によるワーク)」などを行いました。
質疑・意見では、「(1)メンタルヘルスにも活用できるか? (2)希望した場合の個人情報の取扱い (3)参加者の体験談」がありました。
挨拶を行う岡山労働局労働基準部長 説明を行う岡山労働局健康安全課長
ハローワーク岡山主任就職促進指導官 岡山産業保健総合支援センタ-両立支援促進員
説明の様子 会場の様子
*リーフレット
・事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドラインリーフレット(PDF828KB)
・長期にわたる治療等が必要な疾病を持つ求職者に対する就職支援事業について
(長期療養者就職支援事業:PDF4MB)
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013