建災防岡山県支部の安全パトロールに随行して【岡山労働基準監督署】
岡山県建設業協会では、それぞれ毎月定例的に岡山県内の建設工事現場の労働災害防止パトロールを実施している中、平成29年7月20日には、岡山東・西支部合同安全パトロールが計画され、岡山労働基準監督署からも副署長以下3名が参加しました。
その模様を皆さまにご紹介します。
まず、出発式です。安全衛生に精通したパトロール隊員として、支部役員、建災防安全指導者、労働安全コンサルタントが紹介され、「労働災害防止のため建設現場の安全確保をしっかりとチェックしたい」とパトロールへの意気込みを表明していました。なお、参加者は全員、ハーネス型安全帯を着装しています。
当署小松原副署長からは、『平成25度を初年度とする5か年計画である「第12次労働災害防止計画」においては、建設業は、重篤度の高い労働災害を減少させるための重点業種に位置付けており、「墜落・転落、建設機械等及び崩壊・倒壊による労働災害の死傷者数を20%以上減少させる。」という目標を設定していますので、これら建設業三大災害の防止を重点に、安全衛生管理活動に取り組んでいく必要があります。これまでの4年間の実績では目標を達成できそうな数値にあるものの、最終年に入って、当署管内では死傷災害が6月末現在で前年同期の4割増加と憂慮される状況にあり、一層気を引き締めて取り組んでいく必要があります。』と挨拶しました。
当署産業安全専門官からは、災害事例の紹介、熱中症対策のクールワークキャンペーン、転倒災害防止などについて説明を行いました。
いよいよパトロールの開始です。2班に別れ、マンション新築工事、葬儀会館新築工事、小学校の耐震改築工事、小学校の耐震改修工事の4現場を巡り、パトロール隊員全員から工事現場所長に対して、良い取組みで他の範となるべき点の披瀝、改善を要する点の指摘などが行われました。指摘事項等は、各現場の責任者に書面交付することによって確実に伝達しています。
この後、岡山建設会館へ戻り、パトロール結果の検討会を実施しました。各班のパトロール結果を発表し、リスクアセスメントの実施、墜落防止の本質安全化、働き方改革として「ゆう活」の活用などを再確認しました。
パトロールに随行して、こうした、建設業界の自主的安全衛生活動である、地道なパトロール活動の継続が、建設業での安全衛生水準の向上につながっていることが確認できました。
なお、こうした活動をはじめとして、地域の建設業における安全衛生水準の向上に多大な貢献があったとして、本年、安全衛生に係る岡山労働局長表彰において建設業労働災害防止協会岡山県支部の泉事務局長が安全衛生推進賞を受賞されていますので、ご紹介申し上げます。
いよいよ夏も本番です。
まだまだ暑い日が続きます。
熱中症にはくれぐれも留意していただきますようお願い申し上げます。
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013