学力試験・作文・適性検査等について

  

1.学力試験
採用のために行われる学力試験は、入学試験とは異なり、応募者が求人職種の職務遂行上必要な適性・能力(知識)をもっているかどうかを判断するために行われるもので、採用する職務に関係のない内容や必要以上に高度な内容とならないよう、職務との関係を重視して実施することが大切です

2.作文
作文は、与えられたテーマを的確に理解して、それに対する自分の考え方を整理して文章で他人に伝える能力などをみたり、誤字や脱字が多くないかなどをみることで、求める職種の職務遂行上必要な適性・能力(知識)を判断するために実施するもので、求人職種の内容からみて、必要な知識や適性を判定する方法として適当かどうか(安易に書かせていないかどうか)、検討する必要があります。
その上で、作文を書かせることが適当であると考えられる場合は、テーマが「本人に責任のない事項」や「本来自由であるべき事項」を直接・間接的に書かせるようなものになっていないか十分留意する必要があります。
例えば、「私の家庭(家族)」、「私の生い立ち」など本人の家庭環境などに係るテーマや、「尊敬する人物」など本人の思想・信条に関わるテーマは、その人の家庭(家族)の状況や思想・信条を把握することになり、それによって就職差別につながるおそれがありますので、このようなテーマは設定しないようにしましょう。

3.適性検査等
「職業適性検査」、「職業興味検査」、「性格検査」などについては、その実施・判定・活用に専門的な知識と経験が必要であることや、回答のコツを知っていると応募者が回答内容を調整できてしまう場合があることなどを十分に認識する必要があり、目的に応じて適切な種類の検査を選んだうえで専門的な知識と経験をもった人によって用いられる必要があります。
また、これらの検査はいずれも、「得られる結果は、応募者の適性のある一面を把握するものに過ぎず、応募者の適性を完全につかむことはできない」という限界を十分に認識した上で、応募者の適性・能力の判断に当たって、結果を絶対視したり、うのみにしないようにする必要があります。
なお、検査によって応募者の性的指向・性自認や宗教をはじめ、適性・能力に関係のない事項を把握することや、その結果のみで採否を決定するようなことはしないようにしましょう。

 

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