重要施策②トラック運転者 ー帯広署からのお知らせー

はじめに

道路貨物運送業は、全国有数の生産量を誇る十勝の農畜産業や、広大な十勝管内の住民生活などを支える重要な産業です。
しかし、道路貨物運送業は、他の業種に比べて長時間労働の実態にあり、過労死等の労災支給決定件数が最多であるなど、このままでは経済活動、住民生活を支える社会インフラの維持が困難になることも考えられます。
トラック運転者の長時間労働の是正は重要な課題であることから、労働環境の確保改善に関する情報や取組をご案内します。

新着情報
2024年10月8日
その他の取組の自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイトに関する情報を更新しました。
(過去の更新履歴は本ページ一番下の‣ 更新履歴へ)

‣ 特設サイト「はたらきかたススメ」 ‣ 時間外労働の上限規制の適用 ‣ 改善基準告示の改正 ‣ 労働基準監督署による荷主への要請 ‣ 働き方改革推進支援助成金(業種別課題対応コース) ‣ その他の取組

本ページを案内するリーフレットです。

リーフレット「トラック運転者に関する特設ページを開設!」 [ PDF:409KB ]

特設サイト「はたらきかたススメ」

トラック運転者の働き方改革の実現には、取引関係者の皆さま、国民の皆さまのご理解・ご協力が必要です。

厚生労働省では、トラック運転者などへの時間外労働の上限規制の適用に向けて特設サイト「はたらきかたススメ」を開設しています。
▶ 特設サイト「はたらきかたススメ」へ

特設サイトでは、俳優の小芝風花さんを起用した働き方改革PR動画シリーズ「はたらきかたススメ」を公開し、トラック運転者の働き方改革を進めるにあたって、荷主の方々をはじめ、皆さまに知っていただきたいことを取り上げています。


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時間外労働の上限規制の適用(2024年4月1日適用)

2024年4月1日からトラックなどの自動車運転の業務にも時間外労働の上限規制が適用されました。
時間外労働は月45時間、年360時間を原則とし、臨時的な特別な事情がある場合でも年960時間(休日労働を含まない)を限度に設定する必要があります。

資料「自動車運転者の時間外労働の上限規制」[PDF:436KB]
【説明資料】自動車運転業務の上限規制

36協定届の届出について
2024年4月1日から時間外労働の上限されることに伴い、36協定届の様式が改正されました。
以下の流れを参考に、36協定の内容に合った様式で届出を行ってください。

トラック運転者に関する36協定届の届出方法
※上図の「P23~25」などは、パンフレット「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」のページです。

36協定届などの様式、記載例
36協定届(時間外労働・休日労働に関する協定届)
 ▸様式第9号の3の4[Word:74KB]【特別条項なしの様式】
  L記載例[PDF:101KB]
 ▸様式第9号の3の5[Word:92KB]【特別条項ありの様式】
  L特別条項の記載例[PDF:126KB]
時間外労働及び休日労働に関する協定書
 L協定書の例[PDF:205KB]
1箇月及び1年の拘束時間の延長に関する協定書
 L協定書の例[PDF:56KB]

よくある質問
(問)上限規制の適用前(2024年3月31日まで)と適用後(2024年4月1日以後)にまたがる期間の36協定を締結している場合には、2024年4月1日開始の協定を締結し直さなければならないのでしょうか。
(答)経過措置によって、適用前と適用後にまたがる期間の36協定を締結している場合には、その協定の初日から1年間にかぎっては、その協定は有効となります。
したがって、2024年4月1日開始の協定を締結し直す必要はなく、その協定の初日から1年経過後に新たに定める協定から、上限規制に対応していだたくこととなります。
※経過措置の内容
上限規制は、2024年4月1日以後の期間のみを定めた36協定に対して適用されます。2024年3月31日を含む期間について定めた36協定については、その協定の初日から1年間は引き続き有効となり、上限規制は適用されません。


時間外労働の上限規制 猶予措置

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改善基準告示の改正(2024年4月1日施行)

改善基準告示とは
自動車運転者の長時間労働を防ぐことは、労働者自身の健康確保のみならず、国民の安全確保の観点からも重要であることから、トラック、バス、ハイヤー・タクシー等の自動車運転者について、労働時間等の労働条件の向上を図るため拘束時間の上限、休息期間などが「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(厚生労働大臣告示)に設けられており、この基準のことを改善基準告示と言います。

脳・心臓疾患による労災支給決定件数において、運輸業・郵便業が全業種において最も支給決定件数の多い業種(2021年度:59件(うち死亡の件数は22件))となるなど、依然として長時間・過重労働が課題となっています。
また、自動車運転者の過重労働を防ぐことは、労働者自身の健康確保のみならず、国民の安全確保の観点からも重要です。

改善基準告示は、法定労働時間の段階的な短縮を踏まえて見直しが行われた1997年以降、改正は行われていませんでしたが、2022年12月に自動車運転者の健康確保等の観点により見直しが行われ、拘束時間の上限や休息期間等が改正されました(2024年4月1日施行)

改正後の内容
次の資料をご確認ください。
​▶ リーフレット
リーフレット「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」[PDF:597KB]
・改善基準のポイントを簡単にご案内するものです(両面印刷で1枚)

トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント

​▶ パンフレット
パンフレット「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」[PDF:5,216KB]
・改善基準のポイントを詳細にご案内するものです(全27ページ)
・36協定届の届出手続(20ページ)や記載例(21、22ページ)、労使協定書の例(23~26ページ)を掲載しています

パンフレット「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」

​▶ 改善基準告示に関するQ&A
2023年3月、厚生労働省から改善基準告示に関するQ&Aが示されました。
帯広労働基準監督署では、十勝管内の地域特性やこれまでのお問合せを踏まえて、特に十勝管内の皆様に知っていただきたい事項を抜粋したリーフレットを作成しました(全8ページ)。
リーフレット「トラック運転者 改善基準告示(2024年4月1日適用)に関するQ&A」[PDF:769KB]
リーフレット「トラック運転者改善基準告示に関するQ&A」

厚生労働省から示されたQ&Aの全体版はこちらです(全60ページ)。
資料「改善基準告示(令和6年4月1日適用)に関するQ&A」[PDF:840KB]


▶ 詳細資料
資料「トラック運転者の改善基準告示(2024年4月1日施行)」[PDF:1,479KB]
トラック運転者の改善基準告示の詳細

▶ 説明会資料
帯広労働基準監督署では各種説明会でトラック運転者の時間外労働上限規制や改善基準告示に関する説明を行っているところです。
説明会に参加された方に限らず、広く知っていただくことを目的として、説明会で用いる説明資料を掲載します。
ご不明な点は、当署監督係(0155-97-1243)までお問い合わせください。

資料「改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)トラックの改正内容について」[PDF:2,445KB]
説明資料「改善基準告示(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)トラックの改正内容について



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労働基準監督署による荷主への要請

取組内容
道路貨物運送業においては、他の産業に比べて長時間労働の実態にあり、長時間労働抑制に向けた諸対策を一層積極的に進める必要があります。
一方、道路貨物運送業の長時間労働の要因の中には、取引慣行などの個々の事業主の努力だけでは見直すことが困難なものもあります。
厚生労働省では、道路貨物運送業における長時間労働の自主的な改善を困難としている要因の一つである、荷主・元請運送事業者の都合による「長時間の荷待ち」の改善に向けて、荷主・元請運送事業者に対する「要請」等の取組を開始します。

資料「労働基準監督署による荷主への要請」[PDF:517KB]
トラック運転者の改善基準告示 労働基準監督署による荷主への要請

▶ 荷主向けリーフレット
リーフレット「STOP!長時間の荷待ち」[PDF:1,410KB]
リーフレット「自動車運転者の『安全確保の徹底』にご協力をお願いします!」[PDF:400KB]
リーフレット「荷役作業での労働災害を防止しましょう!」[PDF:487KB]
リーフレット「『交通労働災害防止のためのガイドライン』のポイント」[PDF:4,046KB]
リーフレット「STOP!長時間の荷待ち」 
リーフレット「自動車運転者の『安全確保の徹底』にご協力をお願いします!」リーフレット「荷役作業での労働災害を防止しましょう!」 リーフレット「『交通労働災害防止のためのガイドライン』のポイント」


取組状況
① 日本甜菜製糖株式会社芽室製糖所への要請
2023年2月、帯広労働基準監督署長(土谷啓二郎)が芽室製糖所長(菊池文夫様)に面会し、長時間の恒常的な荷待ちの改善や、運送業務の発注担当者に対する改善基準告示の周知及び遵守への協力に努めていただくよう要請を行いました。
また、要請後には、製糖所内における荷待ちの改善に向けて、原料輸送効率化や受入期間の拡大の検討などについて意見交換を行いました。
荷主要請、帯広労働基準監督署長から日本甜菜製糖株式会社芽室製糖所長に要請文書を交付する様子
帯広労働基準監督署長(写真右)から芽室製糖所長に要請文書を交付する様子

荷主要請、要請後の帯広労働基準監督署長と日本甜菜製糖株式会社芽室製糖所長の意見交換の様子
要請後の意見交換の様子

長時間の荷待ちに関する情報メール窓口
労働基準監督署による要請の対象は、長時間の荷待ちを発生させている疑いのある荷主・元請運送事業者です。
道路貨物運送業の事業場における長時間労働・過重労働(労働基準法などの違反が疑われるものに限る。)の主な要因が荷主・元請運送事業者による「長時間の荷待ち」である場合、その情報をメールでお寄せいただくことができます。
ぜひ、【新設】「長時間の荷待ちに関する情報メール窓口」に、長時間の荷待ちに関する情報をお寄せください。

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働き方改革推進支援助成金(業種別課題対応コース)

助成金の概要
この助成金は、生産性を向上させ、時間外労働の削減、勤務間インターバル制度の導入に向けた環境整備に取り組む運送業の中小企業事業主の皆さまを支援するものです。


助成金の詳細、手続
リーフレットのほか、厚生労働省ホームページをご確認ください。
令和6年度「働き方改革推進支援助成金」業種別課題対応コース(運送業)のご案内.pdf [ PDF - 755KB ]


助成金に関するお問い合わせ、交付申請先
【担当窓口】北海道労働局雇用環境・均等部企画課
【電話番号】011-788-7874(受付時間 平日8:30~17:15)

その他
・令和6年度の申請締切は令和6年11月29日です。
・本助成金は国の予算額に制約されるため、11月29日以前に、予告なく受付を締め切る場合があります。

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その他の取組

自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイトポータルサイトはこちらから
貨物を運送するトラック運転者の長時間労働の現状や、その改善に向けた取組、施策などを、広く国民、荷主企業、トラック運送事業者の皆さまに向けてお知らせするために開設したものです。
荷主企業とトラック運送事業者の双方に向けたコンテンツを提供しています。
▶ 簡単自己診断
荷主企業やトラック運送事業者が貨物運送の現状に関するチェックシートに回答することにより、トラック運転者の労働時間削減に向けて自社の取り組むべき課題を抽出できるウェブ診断ツールを提供しています。
▶ 物流情報局
荷主の方、トラック運送事業者の方が協力して荷待ち・荷役時間の削減に取り組めるよう、最新の情報を発信しています。
リーフレット「自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイトをリニューアルしました!」[PDF:431KB]



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更新履歴

2024年7月9日
働き方改革推進支援助成金(業種別課題対応コース)に関する情報を更新しました。
2023年8月7日
特設サイト「はたらきかたススメ」に関する情報を掲載しました。
2023年4月26日
働き方改革推進支援助成金(適用猶予業種等対応コース)に関する情報を掲載しました。
2023年4月20日
改善基準告示に関するQ&A(リーフレット、全文)を掲載しました。
2023年4月12日
パンフレット、36協定の新様式や記載例などの情報を掲載しました。
2023年2月28日
荷主要請の取組内容に、2023年2月に実施した日本甜菜製糖株式会社芽室製糖所への要請を掲載しました。

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その他関連情報

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