労働災害事例 ー帯広署からのお知らせー

はじめに

当署管内で発生した労働災害のうち、災害発生状況から特に安全対策を講じていただきたい情報をご案内します。

新着情報
2023年12月22日

2023年11月に発生した死亡労働災害に関する情報を掲載しました。
2023月11月30日
2023年10月下旬に立て続けに発生した荷役作業中の死亡労働災害2件に関する情報を掲載しました。
2023年7月10日
乗用草刈機で草刈作業中に発生した死亡労働災害に関する情報を掲載しました。

乗用草刈機での草刈作業中における死亡労働災害

災害発生状況
2023年6月、当署管内の河川堤防において、草刈作業中の労働者が法面下方の用水路で運転していた乗用草刈機の下敷きとなって発見される死亡労働災害が発生しました。
法面途中の水平部分(小段)で方向転換したために発生と推定されます。

安全対策のポイント
道内では乗用草刈機等を運転中の労働災害が多く発生しています。
安全対策として特に次の2点の徹底をお願いします。
① 作業場所に合わせた作業計画の作成
② 作業計画に基づいた手順の教育(特に傾斜地、方向転換時の安全対策)

詳しくはリーフレットをご確認ください。
リーフレット「建設業で死亡労働災害発生」[PDF:1053KB]
リーフレット「建設業で死亡労働災害発生」表面

陸上貨物運送業で死亡労働災害2件

災害発生状況

令和5年10月下旬、当署管内にて、荷役作業中の死亡労働災害が2件立て続けに発生しました。

1 生コンクリート工場内ホッパーに埋没
10月18日、70代男性、ダンプトラック運転者が、生コンクリート工場内の荷下し箇所のホッパー内部の砂に埋まっていた状態で発見された。 なお、救出の際スコップが砂から出てきた。

2 コンクリートミキサー車のホッパーへのステップから墜落
10月31日、70代男性のコンクリートミキサー車運転者が、工事現場内の空きスペースでミキサー車の洗浄作業に従事後、同車輌後部の地上に倒れている状態で発見された。なお、保護帽、墜落制止用器具は着用していなかった。

2件の共通点として、配送先施設内、一人作業、高年齢労働者 、墜落制止用器具未使用が挙げられます。

安全対策のポイント

共通点から以下の安全対策にご配慮願います。
① 陸運事業者と荷主、配送先との荷下ろし作業時の連絡調整等
② 入場業者の作業態様を把握するための工夫
③ 高齢者・熟練者にかかる労働災害防止対策
④ 墜落・転落のおそれのある場所の実態把握と再見直し

詳しくはリーフレットをご確認ください。
リーフレット「陸上貨物運送業で死亡労働災害2件」[PDF:111KB]

荷役作業中における死亡労働災害

災害発生状況

令和5年11月、当署管内の製材工場内の高さ約5メートルのチップサイロ内の開口部付近で、労働者が木材チップをトラックの荷台にかき落としていたところ、トラック荷台に墜落し、トラック荷台内でチップに埋もれている状態で発見される労働災害が発生しました。
開口部には、手すり等は設置されておらず、労働者は墜落制止用器具を着用及び使用していませんでした。

安全対策のポイント

令和5年10月に発生した死亡労働災害と共通点もあるので、本ページ内の「陸上貨物運送業で死亡労働災害2件」もご確認ください。
本件労働災害のポイントは以下のとおりです。
①開口部に手すり等墜落防止用設備の設置すること
②上記①の設置が困難な場合は、労働者に墜落制止用器具を使用させること

管理的対策

本件労働災害は荷主が管理している施設で発生したものです。
運送会社だけでなく、荷主も協力して安全対策を講じることが重要となります。

詳しくはリーフレットをご確認ください。
リーフレット「陸上貨物運送業で死亡災害が続いています!!」[PDF:331KB]

労働災害統計

こちらのページをご確認ください。

北海道における死亡労働災害発生状況、業種別労働災害発生状況のほか、各労働基準監督署別などの労働災害統計を掲載しています。

その他関連情報

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