「職場実習」の制度をご存知ですか?

 

制度の概要
 
 生徒に対しては職場実習を実施した事業所における職務等に適応させ、事業所においては当該生徒の適性を見極めることを目的とし、授業の一環として行うものです。
 就職を希望する生徒にとっては、卒業後の就職先を決定するための大切な実習となります。
※賃金やそれに代替する現物の支給は必要ありません。
※アルバイトとして労働力とみなされるものではありません。
 
対象生徒
 
 主に、特別支援学校高等部の2・3年生を中心に行われます。
 
実習時期及び期間
 
 6月や11月に実施をする学校が多いですが、必要に応じて随時行われることもあります。
  具体的な実習時期については、学校と受入れ事業所が学校の行事日程や事業所の都合等と調整のうえ設定します。
  1週間から2週間くらいの期間で実施することになります。
 
実習内容
 
 事業所の業務内容に準じて行うことになります。
 学校、事業所が必要な調整を行ったうえで、受入れ事業所において担当者を決めていただき、実習等の指導にあたっていただきます。

職場実習Q&A

Q:職場実習を受入れたいと思っていますが、その手続を教えて下さい。
 
A:職場実習は各学校単位で行っています。
 職場実習を行う際には、学校から直接事業所に対して実施依頼をするのが通常ですので、事前に管轄のハローワークの学卒担当や、事業所の近隣の特別支援学校の進路担当主事に職場実習の受入れに協力する旨の連絡をしていただくとよいでしょう。
 
Q:実習期間中に生じた問題等については、どこに相談したらいいでしょうか?
 
A:実習中、教師が実習生の巡回指導を行うこともあります。実習生がより自分の力が発揮できるように、職場内での作業やコミュニケーションに関する支援を行ったり職場の方の相談を受けしたりしますので、ご安心ください。
 
Q:実習中、生徒が怪我等をする可能性を考えると、何か保険に入らなければなりませんか?
 
A:実習にあたって、当該実習生徒に係る傷害、損害賠償保険については、学校又は労働局にて加入する予定です。詳しくは、生徒が所属する学校にご確認下さい。
 
Q:職場実習を行った場合、その生徒を必ず採用しなければならないのでしょうか?
 
A:職場実習を行うことによって、当該生徒・学校の進路指導担当・保護者の方等がその事業所での就職を期待するという可能性は多分にあります。
 ただし、求人募集を行うのは職場実習後であり、また、その求人の内容如何によっては生徒自身が応募を見送るという可能性も考えられますので、必ずしも「職場実習=就職」ということにはならないと言えるでしょう。
 
Q:職場実習と試用期間の違いは何ですか?
 
A:いわゆる試用期間については、企業への採用後に行われるものであり、報酬(賃金)を支払わなければなりません。
 職場実習については、雇用の予約がなされていない状態で実施されるものであること、賃金の支払義務が発生しないところに試用期間との違いがあります。
 


 

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