神奈川労働局長メッセージ「令和4年度全国労働衛生週間にあたって」

全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善など労働衛生に関する国民の意識を高めるとともに、事業場における自主的労働衛生管理活動を通じて、労働者の健康を確保することなどを目的としています。本年度は、9月1日から9月30日までを準備期間、10月1日から10月7日までを本週間として、
『あなたの健康があってこそ 笑顔があふれる健康職場』
を全体のスローガンに掲げ、第73回を迎えます。

労働者の健康をめぐる状況としては、令和3年「労働安全衛生調査((全国)実態調査)」結果によると、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み又はストレスを感じる労働者は、53.3パーセントと半数を超えています。

当局内においても、一般健康診断の有所見者率も近年は増加傾向にあり、令和3年は58.8%でした。特に、休業4日以上の職業性疾病の発生状況は、職場における新型コロナウイルス感染症のり患や腰痛など、大幅に増加しています。さらに、過労死等の労災請求事案も高止まりしています。

これらの状況の中、人生100年時代に向けて、高年齢になっても安心して働ける職場環境づくりを推進するためにも、転倒・腰痛災害の防止対策を喫緊の課題として、メンタルヘルス対策や治療と仕事の両立支援対策の必要性もより高まっています。

加えて、石綿ばく露防止対策の強化、化学物質の自律的管理への転換などの法令改正に伴う措置に対する対応も課題となってきており、取り組むべき内容は多岐にわたります。

当局では、これらの課題に対する取り組みを促進するため、各監督署における指導はもとより、事業主または労働者に対する要請、インターネットを利用した情報の発信、地方公共団体、関係機関と連携して周知、啓発を行ってまいります。

事業主や労働者の皆様におかれても、本週間を契機として、一人一人が健康で持続的に働くため、自らの心身の状況の確認の機会を設け、労使が協力して健康づくりの理解を深め、安全で自主的な職場環境の形成が推し進められますようお願い致します。

令和4年8月29日

神奈川労働局長 西村 斗利

神奈川労働局長メッセージ「令和4年度全国労働衛生週間にあたって」

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