第12.福利厚生
企業の福利厚生は、労務管理の一環として賃金、労働時間などの基本的労働条件を補完する役割をもち、従業員の働く意欲や企業に対する帰属意識を高め、人間関係を良好に保っていくなどの効果があります。
法定福利
法定福利は、法律に基づき事業主等に保険料、拠出金等の負担を義務付けられ、これにより所要の給付等が行われるもので、社会保険、労働保険などがあります。
社会保険(健康保険及び厚生年金保険)については、常時5人以上の労働者を使用する事業所と5人未満でも法人の事業所は、強制適用事業であり、その従業員は強制被保険者になります。
労働保険(労災保険及び雇用保険)については、適用を除外されている一部の事業場を除き、原則として、業種や規模を問わず、労働者1人以上雇用していれば労働保険の適用事業となります。
法定外福利
法定外福利とは、事業主が自らの意志によって自らの費用で行うものをいいます。法定外福利の範囲は広く、内容も多様ですが、一般的に行われているものは次のとおりです。
・慰安旅行
・慶弔見舞金制度
・被服貸与制度
・会社商品割引制度