建設事業無災害表彰の伝達授与式を行いました【新見労働基準監督署】

 令和3年12月22日、新見労働基準監督署において、西松建設株式会社中国支店吉備中央出張所「(仮称)両備テクノモビリティーカンパニー新工場新築工事」(工期:令和2年9月1日~令和3年6月30日)に対し、建設事業無災害表彰状の伝達授与式を行いました。
 「建設事業無災害表彰」とは、建設業における自主的安全活動を促進し、建設事業における労働災害を防止するため、一定の建設事業*1で、全工期を通じて、業務上の災害*2が発生しなかった事業場を、厚生労働省労働基準局長が表彰する制度です。

*1:事業の期間が予定される事業であって、労働基準法別表第1第3号に該当するもののうち、労働者災害補償保険の保険料(概算又は確定)の額が160万円以上のもの
*2:死亡災害、休業災害又はこれらの災害以外の災害であっても労働基準法施行規則別表第2身体障害等級表に掲げる身体障害を伴うもの

 

  伝達授与式の様子  
伝達授与式の様子
(左から新見署 石橋署長、西松建設(株)西日本支社現場工務革新センター 秋峯安全リーダー、林グループ長補佐)


 西松建設株式会社では、「建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)」に準拠して安全衛生管理を行い、リスクアセスメントによる先取り式の安全管理を行い、PDCAサイクルによる安全衛生管理水準の継続的な向上を目指されています。また、ヒューマンエラーを防ぐ7つの施策(アクション7)(現地KY、一人KY、声掛け運動、3・3・3運動、高齢者就労報告及び配慮、ヒヤリハット・気づき運動、指差呼称)の定着、現場の安全衛生管理のキーマンである職長の横断的なつながりを軸とした安全衛生活動の推進などの取組が行われています。

 表彰にあたり、西松建設株式会社安全担当者の方から、今回の工事における安全衛生活動について、次のコメントをいただきました。
 
 弊社の安全管理計画で今年は「リスクアセスメントのリスク低減優先順位を考慮した安全対策」を実施項目として挙げています。これは技術提案や施工計画などの計画時に、関係部署と打合せの上、ユニット化などによる計画段階のリスク低減策を取込み安全の先取を行うという試みです。当現場では、ICT施工を採用し、土工事掘削作業において、簡易的な丁張のみで、手元作業員無しで設計ラインに対して、精度の高い掘削面を重機で成形することが可能となり、結果として、従来の施工方法に比べ、安全かつ高品質な施工管理を実施することができました。
 また、「フックよし!」「周囲ヨシ!」などの音声ガイダンス設置による指差呼称の意識付け・定着を図ることで、ヒューマンエラー排除を目指しました。また、新型コロナ拡大防止対策徹底や業務改善の推進で働きやすい作業環境を作ることにより、心身共に快適な職場となりました。
 人命尊重の基本理念に基づく「思いやり運動」を基調とし、「温かい思いやりと 心くばりを 現場の隅々まで!」のスローガンで現場運営した結果、無災害にて竣工できたことは非常に喜ばしいことです。
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安全衛生活動の様子

 建設事業無災害表彰制度は、上記のとおり、労働保険料の額が160万円以上の工事現場が対象になります。無災害に向けて取り組み、全工期無災害を達成した事業場の皆様からの積極的な申請をお待ちしております。申請についての詳細は、所轄の労働基準監督署へお問い合わせください。

 西松建設株式会社では、安全活動以外の活動も積極的に取り組まれています。
 健康経営宣言「社員をはじめ、当社に関わり働くすべての方々とその家族が、健康で充実した生活を送り、一人ひとりが遺憾なく能力を発揮でき、働く誇りを持てる職場を実現します。」のもと、健康施策の拡充や職場環境の整備を進め、経済産業省・日本健康会議が共同で主催する「健康経営優良法人(大規模法人部門(ホワイト500))」の認定を4年連続で受けられています。
 また、業務プロセスの効率化、ICT機器の利用促進、週休2日に向けた現場閉所、ワークライフバランスの実現に向けた両立支援制度整備などの働き方改革にも積極的に取り組まれています。

 皆様の事業場におかれましても、より一層の働きやすい、安心・安全な職場づくりをお願いします。
 

関連サイト

経済産業省のページ
健康経営優良法人認定制度
 

建設業災害防止周知リーフレット(新見労働基準監督署独自作成)

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