- 岡山労働局 >
- ニュース&トピックス >
- 令和6年度 美作地域建設工事関係者連絡会議を開催しました
令和6年度 美作地域建設工事関係者連絡会議を開催しました
令和6年9月4日、津山建設会館大会議室において、『令和6年度 美作地域建設工事関係者連絡会議』を開催しました。
本会議は、建設業における労働災害防止に関して、岡山県、各市町村の公共工事発注機関、建設関係災害防止団体、津山労働基準監督署との連携を強化するとともに、各種情報や意見交換を通じて建設工事に従事する労働者の安全衛生の確保及び労働災害防止対策を推進するために設置されたものです。
新型コロナウイルス感染症の影響により、ここ数年は本会議の開催が見送られていましたが、本年度は4年ぶりの開催となり、各参加者においても建設業における労働災害の防止対策に向けた様々な情報提供や活発な意見交換が行われました。
【連絡会議の開催風景】
冒頭、 笠原津山労働基準監督署長の挨拶では、岡山県内の労働災害発生件数が大幅に増加していることにも触れ、建設業でも死亡災害や重大災害の防止対策に引き続き重点的に取り組んでいく必要があるとの呼びかけが行われました。
また、今年の4月から適用開始となった時間外労働の上限規制を含めて、建設業界における働き方改革の推進についても参加者に理解を求めました。
【笠原署長の挨拶】
続いて、津山労働基準監督署の西田安全衛生課長から労働災害発生状況と直近の法改正などの情報について説明を行い、また、松下監督課長から建設工事現場における監督指導結果について説明を行いました。
【説明を行う西田安全衛生課長】
また、今年度は中国地方整備局建政部の永尾建設産業課長にも御出席いただき、『建設業における働き方改革』と称して、昨今の建設業における就業数等の推移と働き方改革に向けた取組事項、工期に関する基準の改正内容、適正工期の確保に向けた国土交通省の取組み、建設業法の改正内容など、建設労働者の処遇改善に向けた様々な取組事項についてご説明いただきました。
【説明を行う永尾建設産業課長】
津山労働基準監督署では、本会議での議事内容も踏まえ、今後の労働災害防止のための各種行政施策を進めていくほか、引き続き公共工事発注機関、建設関係災害防止団体とも緊密に連携した上で、建設労働従事者が『安心かつ安全に働くことのできる職場づくり』を目指すこととしています。
1 各公共工事発注機関や災害防止団体における労働災害防止活動・取組みについて
公共工事発注機関における取組事項としては、
「施工業者に対して安全訓練やパトロールを実施している。」
「施工中はチェックリストを作成し、掲示類や立入禁止措置、掘削勾配等を現場で確認している」
「発注書や施工計画書には安全対策に関する事項を明記している。」
「安全管理や対策への取り組み状況については評価点にも加味している。」
「工事の進捗状況に応じて、適宜、工期見直しを図っている。」
「週休2日制の導入を進めている。」
といった取組報告が行われました。
また、災害防止団体からは、
「災害防止団体の活動として、定期的にパトロールや勉強会を実施している。」
「県発注の工事の週休2日の義務化についてはありがたく思っている。従業員の高齢化が進んでおり、休みが増えるのは良い。」
「建設業界は人手不足が進んでいることもあり、従業員にはしっかり賃金面でも還元していきたいと思っている。」
「指定の安全書類の作成に時間がかかっており、書類の簡素化を図っていただきたい。」
「新型コロナウイルス感染症の流行以前は、土木・建築現場の安全パトロールを労働基準監督署と一緒に実施していたが、近年はあまり実施出来ていない。今後は災害防止団体と労働基準監督署との協働機会を増やしていきたい」
との報告や意見が挙げられました。
2 各公共工事発注機関、災害防止団体、労働基準監督署の協同による実施事項について
引き続き、各公共工事発注機関や各災害防止団体、津山労働基準監督署で情報共有や情報交換を行っていくとともに、災害防止団体が実施する建設現場パトロールへの労働基準監督署及び公共工事発注機関の積極的な参画について申し合わせを行いました。
●関連リンク集
『 建設業における安全対策 厚生労働省 』
『 岡山労働局 労働災害発生状況 』
『 岡山労働局 第14次労働災害防止計画 』
『 建設業・ドライバー・医師の上限規制 特設サイト はたらきかたススメ 』