岡山県+SAFE協議会(小売業)を開催しました

岡山労働局は令和6年2月7日に令和5年度第2回岡山県+SAFE協議会(小売業)を開催しました。



岡山県+SAFE協議会(小売業)の事務局担当者及びサポーターカンパニーである靴メーカー2社(株式会社丸五、日進ゴム株式会社)においては、前回の協議会(R5.7)以降、複数の小売業の店舗を訪問し、
  ➤店舗無料安全診断(転倒のおそれのある場所や環境をチェックし、好事例又は要改善事例を洗い出す)
  ➤靴パトロール(労働者が着用している靴の劣化具合やサイズの適否等をチェックする)
  ➤床面の滑り測定(床面の滑りレベルを特殊な機械で数値化する)
を進めてまいりました。


靴パトロール(株式会社丸五)
 

床面の滑り測定(日進ゴム株式会社)


この度の協議会においては、そこで得られた、転倒防止に役立つデーター・好事例・要改善事例等を発表する機会といたしました。
この記事では一部抜粋したものを掲載いたします。
 
 
➤靴の底面は思った以上に劣化が早く、使用から1年~1年半程度で更新を検討した方がよいことがわかりました。使用が2年を超えるものは底面がほとんど機能しないレベルまで劣化していました。

また、靴(特に底面)は定期的に点検を行うべきであり、それらを個人任せにするのではなく、事業者側で点検ルールを整備することが望ましいと提言されました。
 

 
➤床面の滑り測定を行ったところ、滑りリスクの高い環境は概ね、
   油のある環境(惣菜室等)>水のある環境(鮮魚室等)>乾いた環境(精肉室・青果室等)
 という結果でした。
 しかしながら、例えば下の写真のような同じ油のある環境(惣菜室等)でも、床の材質・掃除の方法の違いなどによって滑りレベルはまったく異なるという結果となりました。




➤店舗バックヤードではロールボックスパレットや番重等が通路(動線)をふさいでいたり、不要な段ボールやごみ箱等が散乱しているなど2S(整理・整頓)の不備が認められたり、マットが固定されておらずつまずきのリスクが高い等の要改善事例が報告されました。