橋梁工事現場をパトロールしました  ~労働災害を防止しましょう~ 【笠岡労働基準監督署】

 笠岡労働基準監督署では、本年7月に静岡県内で発生した橋梁建設工事において架設桁が落下し、複数名が被災する重大災害が発生したこと、この時期は熱中症が多く発生すること等から、署長が橋梁工事現場の安全衛生パトロールを実施しました。
 
 今回のパトロールでは、橋梁施工時における安全衛生を中心に、墜落・転落防止対策、建設機械等による災害防止対策、熱中症予防対策などの取組状況について確認しました。
 施工業者や発注者による緊急点検を実施するなど桁落下防止の取り組みが確実に行われており、パトロールの結果に重大な問題は見られませんでした。また、現場の暑さ指数(WBGT)を測定し把握したり、ファン付き作業服を使用するなどの熱中症予防対策への取組みも行われていました。



 現在、当署管内では玉島笠岡道路、笠岡バイパスなどの道路・トンネル・橋梁工事や、新たな工場、発電所、ごみ焼却施設等の大規模な建築工事をはじめ、短期間の解体工事など様々な工事が行われています。建設業の労働災害は長期的には減少していますが、高所からの墜落・転落や建設機械との接触、建設機械の転倒・転落による災害が多く発生しています。建設工事での労働災害を発生させないため、現場を統括管理する元方事業者が実施する安全衛生管理水準の向上が重要です。さらに、各事業者・労働者が協力し、基本的なルールを厳守するなど安全衛生に対する取組の徹底をお願いします。
 
 
参考(リンク)
➤働く人の今すぐ使える熱中症ガイド
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133_00001.html
➤足場からの墜落防止措置が強化されます 
 改正労働安全衛生規則 令和5年10月1日から順次施行(リーフレット)   
  https://www.mhlw.go.jp/content/001108426.pdf
➤建設業における安全対策
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000207439.html



笠岡労働基準監督署からのお願い  
 当署管内における建設業の労働災害(休業4日以上)は、過去5年間(平成30年~令和4年)で103件発生しています。労働災害を分析したところ、墜落・転落災害が全体の約3割と最も多く発生しています。この内、最も多いのは仮設物・建築物・構築物等(足場・階段・開口部等)からによるものですが、はしご・脚立からの墜落も2番目に多い状況にあります。
 高所から墜落すると重篤な災害となるため、「囲い、手すり等の設置」、「墜落制止用器具の確実な使用」、「はしご・脚立の安全な使用」等墜落防止措置の徹底をお願いします。また、本年10月に施行される労働安全衛生規則の改正(足場)を踏まえ、足場点検者の指名、幅1m以上の箇所における本足場の使用について適切な対応をお願いします。






次の項目についてご確認をお願いします。  

墜落・転落災害を防ごう!
 □高所作業を行う場合、作業するための十分な広さがある安全な「作業床(足場等)」がありますか
 □開口部、作業床の端等には「囲い」、「手すり」がありますか
 □上記の設備等が無い場合は、「安全ネットを設置」することや「墜落制止用器具(安全帯)」を必ず
  使用していますか
 □はしご、脚立などの用具は正しく使っていますか
 □トラックの荷台などからの墜落防止措置を講じていますか
       

建設機械による災害を防ごう!
 □作業場所の地形、地質、埋設物等の状態を調査し、その結果によって機械の種類、能力、運行経路、
  作業の方法等を盛り込んだ作業計画を定めていますか
 □作業場所は、運行経路を含めて関係者以外の立入禁止の措置を講じていますか。やむを得ず作業員を
  立ち入らせる場合には、誘導者を配置していますか
 □機械の転落等を防止するため、路肩の崩壊防止、地盤の沈下防止、必要な幅員を保持していますか
 □転落等のおそれがある路肩での運転は、誘導者を配置して、その者の誘導により運転させていますか 

はさまれ・巻き込まれを防ごう!
 □破砕機・混合機等(ミキサー等)の可動部との接触防止(安全カバー等)はありますか
 □機械設備の清掃時等では機械を必ず止めていますか

熱中症を予防しましょう!








 

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