岡山労働災害防止対策推進会議を開催しました

令和3年6月9日に岡山第2合同庁舎10階会議室において開催
 

〇岡山労働災害防止対策推進会議の設置・活動について
岡山労働局では、平成25年度から岡山労働災害防止対策推進会議を設置して、県内各業種の労働災害防止団体等(※)の取組状況の共有、行政との連携などを協議しています。
 
※ 一般社団法人岡山県労働基準協会、建設業労働災害防止協会岡山県支部、陸上貨物運送事業労働災害防止協会岡山県支部、林業・木材製造業労働災害防止協会岡山支部、港湾貨物運送事業労働災害防止協会中国総支部岡山支部、一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会岡山支部
 
 

〇岡山労働局長からのメッセージ
 これまで一つ一つの労働現場で「ゼロ災、ヨシ!」を合言葉に労働災害防止に取り組んできましたが、高齢者の災害が県内全体の4分の1を占め、今後も高齢者雇用が進む中で、この災害防止は避けてとおることができない課題です。また、県内のワクチン接種が行きわたるまでは、各職場でのテレワークや時差出勤、職場内の換気など「5つのポイント」の取り組みが欠かせません。
 しかし、いずれも職場の実情に応じて、できることを一つ一つ積み上げていくことが大切です。このため、一つ一つの職場に対して『今こそ、ゼロ災害と感染防止』を私のメッセージとして、様々な機会で発信していきたいと考えています。


メッセージを述べる内田労働局長
 

〇議事、意見交換
(1) 岡山労働局管内における労働災害の現状等
(2) 令和2年度の岡山労働局の取組結果と令和3年度の取組計画
(3) 各労働災害防止団体等の令和2年度の取組結果と令和3年度の取組計画
(4) 職場(事業場)における新型コロナウイルス感染防止対策の取組状況


 

〇労働災害の現状
 令和2年の県内労働災害2,300人超は平成17年以来15年ぶりの大幅な増加となり、職場内の新型コロナウイルス感染症も多数発生している。
 また、新型コロナウイルス感染症の影響により、労働災害防止の周知啓発活動、各種講習会が中止又は延期となっており、更なる災害増加が懸念されている。

〇労働災害の防止対策
 転倒、高年齢者の災害の増加を踏まえ、製造業、社会福祉施設、小売業などに対して、段差解消、手すり設置、防滑靴の導入などの高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)の周知・指導を行う。
  さらに、社会福祉施設の腰痛等防止として、エイジフレンドリー補助金の活用による介護用リフト等の設置を引き続き勧奨し、「転倒・腰痛予防!いきいき健康体操」などを励行する。
 第三次産業に対する「安心で安全な店舗・施設づくり推進運動」の取組の要請および本店、本社事業場を通じた店舗、施設への安全衛生活動の活性化に向けた指導を行う。
 また、製造業、建設業に対して墜落・転落災害の防止として、墜落制止用器具の着用及び使用の徹底、墜落防止措置が困難なはしご、脚立の作業は「はしご、脚立を使う前に」作業点検リストの活用を図る。
 職場における新型コロナウイルス感染症の防止としてマスクの着用、手指消毒、いわゆる「3つの密」を避けるようにする等、新型コロナウイルス感染症に対する基本的な感染防止対策を徹底し、チェックリストによる取組状況の確認と啓発指導を実施し、エイジフレンドリー補助金の活用による空気清浄機導入等の感染症防止の取組を支援する。また、業界団体が作成する「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン」等に従っていただく。

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