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機械設備による災害防止対策
労働災害発生状況
長野県における休業4日以上の労働災害のうち、動力機械によるものが2~3割を占めています。
その内、事故の型別でみると、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」の順に多く、これら2つで動力機械に起因する災害の8割前後を占めます。特に「はさまれ・巻き込まれ」は重篤な結果になる可能性が高く、近年も県内で死亡災害が発生しています。また、動力機械に起因する災害を業種別にみると、約半数が製造業、その他半数は様々な業種で発生しています。
災害の発生状況としては、露出等している危険箇所があったり、安全装置を無効にして作業を行わせたり、運転を停止せずに機械の掃除や調整作業等を行わせたり、機械操作中にとっさに手を入れたことにより発生したものなどがみられます。
対策のポイント
機械設備の労働災害を防止するため、次の動力機械の災害防止3原則を徹底・推進しましょう。
(②と③を2原則と呼ぶ例も見られます)
(②と③を2原則と呼ぶ例も見られます)
① | 本質安全化(危険源を除去または人に危害を与えない程度にする) |
例えば、機械への加工物の供給、取出しまたは加工などの作業を自動化したり、身体に被害を生じない程度に機械の駆動力や運動エネルギーを小さくしたりします | |
② | 人との隔離(人と機械の危険源が接近、接触できないようにする) |
例えば、安全カバーや柵、囲いなどを設けて、機械の稼動範囲に身体の一部が入らないようにしましょう。 | |
③ | 機械の停止(機械が止まっていれば危険でなくなる) |
例えば、不具合時の確認や清掃などの作業を行う際には、機械を停止し、かつ、他の人が誤って起動しないようにしましょう。また、機械の稼動範囲内に身体の一部が入った場合に機械を確実に停止するインターロックやエリアセンサーなどを設けましょう。 |
1.機械設備の共通対策
ア | 機械の本質的安全化対策 | |
イ | 機械の包括的な安全基準の周知、リスク低減の取組み等の促進 | |
ウ | 食品加工用機械、金属加工用機械、木工加工用機械等に対する機械災害に対し、災害原因の分析結果を踏まえた重点的な対策の徹底 | |
(ア) 各種技術指針及びガイドライン等による機械設備の安全対策の徹底 | ||
(イ) 「はさまれ・巻き込まれ災害」防止の機械設備の段階的安全対策の徹底 | ||
エ | 作業行動災害防止のため「機械運転中の作業の安全化」を基本とした安全作業標準等の徹底20 | |
オ | 機械設備安全性の優先確保の徹底 (経営環境の悪化等いかなる状況下においても、安全水準の維持を徹底) |
2.木材加工用機械対策
ア | 木材加工用機械の安全装置の使用徹底、自動化の促進 | |
イ | 丸のこ盤ガイドライン等(携帯用丸のこ盤含む)の普及・定着 | |
ウ | 木材加工用機械災害防止対策推進運動の効果的実施促進 | |
□ 木材加工用機械災害防止総合対策 |
3.プレス機械対策
ア | 本質安全化の促進 | |
イ | 足踏み操作式ポジティブクラッチ式プレスを両手押しボタン操作式切り換えのガイドライン等の周知徹底 | |
□ プレス災害防止総合対策 | ||
□ プレス機械の安全装置管理指針の概要 |
4.ボイラー、クレーン、荷役運搬機械等対策
ア | ボイラー、クレーン等(小規模を含む)の災害防止対策の周知及び安全教育の促進 | |
イ | 移動式クレーン・フォークリフト等の転落・転倒災害防止の徹底 |
関係資料・サイト
【労働基準監督署】 | ||
「はさまれ・巻き込まれ」による労働災害を防ぎましょう(長野労働基準監督署管) 動画(Youtube) 印刷用資料(PDF : 1MB ) |
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