社会福祉施設において増加する転倒災害の撲滅に向けて

 令和2年の愛媛県における社会福祉施設の労働災害による休業4日以上の死傷者数は141人と、前年比42人(42.4%)の増加となりました。この増加傾向は令和3年に入っても続いており、7月末現在90人と前年同期比30人(50.0%)の大幅増加と、新型コロナウイルス罹患者数による増加を考慮しても看過できない状況にあります。
 社会福祉施設の労働災害を見ると「転倒」によるものが41.1%と大部分を占めており、年齢別では死傷者数のうち60歳以上の高年齢労働者の占める割合が40.4%と、全産業の29.1%より高くなっています。さらに、社会福祉施設においては、労働者の入れ替わりが多くシフト勤務であることから、安全衛生教育が十分ではない等の問題点が認められています。
 このような状況から、社会福祉施設における労働災害を減少させるためには、高年齢労働者への配慮を踏まえた転倒災害防止対策を効果的かつ確実に実施することが重要ですので、以下の4つのポイントに留意いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 
1 事業主の皆様に実施いただきたい事項(転倒防止対策の4つのポイント)
(1)4S活動(整理・整頓・清掃・清潔)を推進しましょう
(2)転倒危険箇所を見える化しましょう
(3)床面の滑り、つまずきの原因を解消しましょう
(4)作業に適した靴を選定しましょう

2 労働者の皆様に実施いただきたい事項(今すぐできる転倒防止対策の4つのポイント)
(1)4S活動(整理・整頓・清掃・清潔)を実践しましょう
(2)時間に余裕をもって行動しましょう
(3)階段では両手で大きな荷物を持たないようにしましょう
(4)作業に適した靴を履きましょう


 
<社会福祉施設 年別の労働災害>             <社会福祉施設 令和2年 事故の型別>
 
   
 

 

【転倒災害防止の資料】
 社会福祉施設の労働災害が増加しています!(事業主向けリーフレット) [PDF  356KB]
 いますぐできる転倒災害防止対策(労働者向けリーフレット) [PDF  242KB]
 転倒災害チェックリスト [PDF  244KB]
 転倒災害見える化ステッカー [PDF  246KB]
 
 
【転倒災害防止に参考となるサイト】
 STOP!転倒災害プロジェクト(厚生労働省:職場のあんぜんサイト)
 「見える」安全活動コンクール(厚生労働省:職場のあんぜんサイト)
 安全で安心な店舗・施設づくり推進運動(厚生労働省:職場のあんぜんサイト)
 高年齢労働者の安全衛生対策について(厚生労働省ホームページ)
 
 

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