社会福祉施設における労働災害防止対策

  千葉県内の社会福祉施設における休業4日以上の労働災害は平成29年から令和2年まで4年連続で増加しています。この間、平成28年は327件でしたが、令和2年では681件と倍以上に増加しています。さらに、令和3年になっても新型コロナウイルス感染症の罹患による労働災害が多く発生していることもあり、大幅な増加傾向が継続しています。
 社会福祉施設における労働災害の多くは、腰痛等の「動作の反動、無理な動作」によるものと「転倒」によるものであり、この2つの事故の型で全体の3分の2を占めています。社会福祉施設における労働災害の多くは日常生活でも発生しうる行動災害であり、負傷程度も軽く見られがちですが、令和2年の休業4日以上の休業災害では、そのうち、1か月以上の休業を要するものが約半数を占めており、重大な結果をもたらす災害となる傾向にあります。
 労働災害により、もっとも被害を受けるのは被災した労働者ですが、休業期間が1か月を超えるとなると労働力不足が顕著となっている施設の運営にも大きな影響が生じ、サービス維持のためには他のスタッフへの業務負荷が増加してしまいます。労働災害の防止を図っていくことは、施設を円滑に運営していくためにもとても重要なことです。
 労働者、経営者の双方が社会福祉施設における労働災害の発生状況や必要な災害防止対策について理解を深めることで安全で安心な施設づくりをしていきましょう。
 このページでは社会福祉施設における労働災害発生状況や必要な災害防止対策について、分かりやすく紹介しているので、安全衛生を担当する方のみならず、社会福祉施設で働く皆様もぜひご覧ください。



★千葉労働局作成学習資料
 労働災害の防止について  PDF形式:3.1MB
 ⇒社会福祉施設における労働災害発生状況や災害防止対策についてわかりやすく解説した資料となりますので、はじめにこれをご覧ください。

★労働災害防止対策を進めるにあたっては、まずは経営者が安全衛生方針を表明し、安全衛生方針を見易い場所に掲示する等によりすべての労働者に対して周知することが基本中の基本です。方針の表明の例を紹介しますので、ぜひ活用してください。 ⇒ PDF形式:76KB  Word形式:21KB

★労働災害防止の各種対策の詳解、ガイドライン等(厚生労働省ホームページ等にリンク)
(1) 社会福祉施設における労働災害防止対策について(厚生労働省ホームページ)
(2)安全で安心な店舗・施設づくり推進運動
 厚生労働省と中央労働災害防止協会では、労働災害が増加傾向にある社会福祉施設等での労働災害防止対策を推進するため、「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」を展開しています。このサイトには、社会福祉施設等での労働災害の防止に関連する様々な情報を掲載しております。経営者や安全スタッフの皆様をはじめ、働く労働者の方々皆様でぜひお役立てください。
(3)新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策
 ⇒ 介護事業所等における新型コロナウイルス感染症への対応等について
 ⇒ 職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関する参考資料一覧
(4)高年齢労働者対策
 ⇒ 「エイジフレンドリーガイドライン」(高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)
 ⇒ 「エイジアクション100
(5)転倒災害対策「STOP!転倒災害プロジェクト」
 ⇒ STOP!転倒災害プロジェクト

★参考資料
社会福祉施設における労働災害防止に向けたより一層の取組について PDF形式:4.9MB 
 厚生労働副大臣から介護関係団体への協力要請を踏まえ、令和3年10月21日付けで千葉労働局から県内の介護関係団体へ行った要請の内容です。
 
 

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電話
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