第72回全国労働衛生週間

　全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善など「労働衛生」に関する国民の意識を高め、職場の自主的な活動を促して労働者の健康を確保することを目的として、毎年実施しており、今年で72回目を迎えます。
　労働者の健康をめぐる状況については、全国における脳・心臓疾患、精神障害の労災認定件数は、令和2年度には802件となっており、また、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み又はストレスを感じる労働者は、依然として半数を超えています。このような中、過労死等を防止するためには、働き方改革の推進と相まって、長時間労働による健康障害の防止対策及びメンタルヘルス対策の推進が求められています。
　また、労働者の高齢化が進む中、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境づくりや労働災害の予防的観点から、健康づくりを推進していくことが求められています。このため、厚生労働省では高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン（エイジフレンドリーガイドライン）を策定し、健康づくり等の取組を推進しています。このような状況を踏まえ、令和3年度全国労働衛生週間は、
　　　『向き合おう！ こころとからだの 健康管理』
をスローガンとして展開することとしています。
　また、今年度は職場における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて、
　　　「うつらぬうつさぬルールとともに みんなで守る健康職場」
という副スローガンが設けられています。

　事業者及び労働者の方々におかれましてはこの機会を契機として日頃の労働衛生活動の総点検を行っていただき、ご自身やお仲間の健康管理と向き合うとともに、職場における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にも取り組んでいただけますようお願いいたします。