令和7年度 美作地域建設工事関係者連絡会議を開催しました

 津山労働基準監督署(署長 笠原聖司)は10月15日、津山建設会館において『令和7年度 美作地域建設工事関係者連絡会議』を開催しました。
 本会議は、建設業における労働災害防止に関して、岡山県、各市町村の公共工事発注機関、建設関係災害防止団体、津山労働基準監督署との連携を強化するとともに、各種情報や意見交換を通じて建設工事に従事する労働者の安全衛生の確保及び労働災害防止対策を推進するために設置されたものです。
 各参加者においても建設業における労働災害の防止対策に向けた様々な情報提供や活発な意見交換が行われました。

 


 冒頭、 笠原署長の挨拶では、建設業を取り巻く高齢化等といった課題があるものの、災害復旧やインフラ整備等社会を支える役割がある産業であり、墜落災害の防止対策に重点的に取り組んでいく必要があるとの呼びかけが行われました。
 

 続いて、八木安全衛生課長から労働災害発生状況として墜落災害や転倒災害が多く発生していることや、高年齢労働者の安全衛生対策の必要性について説明を行いました。
 

 柚木産業安全専門官からは直近の法改正情報として、個人事業主等の安全衛生対策、化学物質による健康障害防止対策、職場におけるメンタルヘルス対策等の推進に係る法令改正や、石綿障害予防規則の改正等について説明を行いました。
 

 さらに、松下監督課長から建設工事現場における監督指導結果について説明を行いました。

 津山労働基準監督署では、本会議での議事内容も踏まえ、今後の労働災害防止のための各種行政施策を進めていくほか、引き続き公共工事発注機関、建設関係災害防止団体とも緊密に連携した上で、建設労働従事者が『安心かつ安全に働くことのできる職場づくり』を目指すこととしています。



  
 本連絡会議における議事事項の要旨
 
1 各公共工事発注機関や災害防止団体における労働災害防止活動・取組みについて
  
公共工事発注機関における取組事項としては、
 「施工業者に対して安全訓練やパトロールを実施している。」
 「施工中はチェックリストを作成し、掲示類や立入禁止措置、掘削勾配等を現場で確認している」
 「発注書や施工計画書には安全対策に関する事項を明記している。」
 「安全管理や対策への取り組み状況については評価点にも加味している。」
 「工事現場の完成検査について写真のみならず現場確認の徹底している。」
 「週休2日制の導入を進めている。」
といった取組報告が行われました。
 
また、災害防止団体からは、
 「災害防止団体の活動として、定期的にパトロールや勉強会を実施している。」
 「県発注の工事の週休2日の義務化についてはありがたく思っている。従業員の高齢化が進んでおり、休みが増えるのは良い。」
 「指定の安全書類の作成に時間がかかっており、書類の簡素化を図っていただきたい。」
 「夏場での熱中症防止対策費用についてしっかりと金額をみてほしい。また、熱中症対策を講じているが作業が不可能なほど暑くなることがある。」
 「各機関の要望を伝える時間や取り組みの協議等を行う時間を増やしてほしい。」
との報告や意見が挙げられました。

2 各公共工事発注機関、災害防止団体、労働基準監督署の協同による実施事項について

 引き続き、各公共工事発注機関や各災害防止団体、津山労働基準監督署で情報共有や情報交換を行っていくとともに、発注機関等が行う研修会や勉強会等への監督署職員の講師派遣や、災害防止団体が実施する建設現場パトロールへの労働基準監督署及び公共工事発注機関の積極的な参画について申し合わせを行いました。


●関連リンク集
建設業における安全対策 厚生労働省
岡山労働局 労働災害発生状況
岡山労働局 第14次労働災害防止計画
建設業・ドライバー・医師の上限規制 特設サイト はたらきかたススメ
高年齢労働者の安全衛生対策について


 

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