災害復旧工事における災害防止対策の徹底を!
水戸労働基準監督署からのお知らせ
平成23年8月
災害復旧工事における災害防止対策の徹底を!
東日本大震災に係る災害復旧・復興工事が急テンポで行われています。当署管内においても、今後も、民家の屋根工事、建築物の解体・新築工事、道路、橋梁、港湾等の土木工事など多くの工事が見込まれます。
災害復旧・復興工事は、損傷を受けた建物の補修など作業面でより高い危険度を伴い、実際に多くの労働災害が発生しています。
平成23年7月末現在で、東日本大震災に係る災害復旧・復興工事での茨城県内の休業4日以上の労働災害は、61件(うち死亡災害1件)、水戸署管内は21件と、当署管内の労働災害が県内の約34%と3分の1を占めています。
事業主の皆様は、災害復旧・復興工事の実施に当たっては、労働者が労働災害や健康障害に遭わないよう、災害防止対策、災害事例などを参考に防止対策の徹底をお願いいたします。
併せて、本年度は、当署管内の建設業において対前年比で約103%増、災害復旧・復興工事の災害を除いても約68%増と労働災害が大幅に増加しています。また、熱中症での災害も多く発生しています。入場時の安全教育、作業開始前の危険予知活動、熱中症対策などの実施もお願いいたします。
なお、事業主で自ら現場で災害復旧工事作業に従事し、屋根から墜落、重傷を負っても、労災保険特別加入手続きがされてなく、労災保険療養補償給付を受けられない事例も多くみられます。監督署の窓口までご相談ください。
記