年末・年始等における労働災害防止対策の徹底について
愛媛労働局では、平成30年度からの5年間を「愛媛第13次労働災害防止推進計画」として労働災害防止対策を推進しており、計画の4年目となる本年は、死亡災害は過去最少(平成26年の10人)を更新する9人以下、死傷災害(休業4日以上)は対前年比で5.5%以上減少させることを目標としているところです。
本年の労働災害による死亡者数は、11月19日現在8人と前年同期比で2人減少し、業種別では第三次産業4人、建設業2人、製造業1人、林業1人となっています。
また、死傷災害(休業4日以上)は、10月末現在1,237人と前年同期比で128人(11.5%)増加しています。業種別では製造業は減少しているものの、建設業で11.8%、小売業で41.3%、社会福祉施設で45.3%の増加となっており、今後の労働災害防止対策の強化が必要とされています。
これからの年末・年始の期間(令和3年12月1日から令和4年1月31日)においては、慌ただしい状況下での作業や、通常作業に加え設備等の清掃、点検、修理、停止及び立ち上げといった非定常作業が多くなるなど、労働災害の増加が懸念されるところです。
事業場の皆様におかれましては、今一度、職場の総点検を実施し、安全衛生活動の活性化と安全衛生意識の高揚を図り、職場に潜む危険要因を排除する等、下記事項につきまして、一層の労働災害防止対策の徹底を図っていただきますようお願いいたします。
第1 全産業共通の重点対策
1.期間中の基本的実施事項
(1)期間中の安全衛生方針の樹立と経営トップ等による表明
(2)労働者の安全衛生意識高揚対策(安全衛生教育等)の実施
(3)非定常作業を含んだリスクアセスメント等による職場の危険要因の洗い出しとリスク低減対策の実施
(4)職場の安全衛生管理活動の実施状況の総点検(職場の安全パトロールの実施等)
(5)新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ等の感染症対策の徹底
《参照 ※1》
2.業種横断的な対策の実施
(1)転倒災害防止対策(「STOP!転倒災害プロジェクト」の推進)
ア 大掃除等を契機とした4S活動(整理、整頓、清掃、清潔)
イ 転倒危険箇所の洗い出し及び危険箇所の見える化
ウ 作業場所の滑り、つまずき原因の解消
エ 作業内容や気象状況(積雪、凍結等)に留意した履物の選択
《参照 ※2》
(2) 高年齢労働者対策(「エイジフレンドリーガイドライン」に基づく対応)
ア 高年齢労働者の特性に配慮した環境改善及び作業改善
イ 高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応
ウ 高年齢労働者に配慮した安全衛生教育
《参照 ※3》
(3) 腰痛予防対策(「職場における腰痛防止対策指針」に基づく対応)
ア 腰に負担がかかる作業や不自然な作業姿勢の防止
イ ストレッチ等腰痛防止体操の実施
《参照 ※4》
(4) 交通労働災害防止対策(「交通労働災害防止のためのガイドライン」に基づく対応)
ア 交通安全教育の実施
・冬季における、他車両からの視認性向上のため早朝・夕方に早めの点灯
・積雪や路面凍結等の情報収集、冬タイヤの着用(チェーン携行)の確認
・「急ハンドル・急ブレーキ」など急の付く動作、スピード出し過ぎへの注意
イ 適正な労働時間の管理
《参照 ※5》
(5) その他
ア はしご・脚立の適正使用
《参照 ※6》
イ 火気の点検、消火器の設置など火気管理の徹底
第2 重点業種対策
1.製造業対策
(1) 機械の本質安全化の推進、安全装置等の機能保持、点検時の停止の徹底
(2) 機械作業に係るリスクアセスメントの実施及びそれに基づく措置の確実な実行
(3) 法定教育を受けた職長による安全作業指示(対象業種)
2.建設業対策
(1) 足場や脚立等からの墜落・転落防止対策の徹底、墜落制止用器具の適正な使用
(2) 災害復旧工事等における労働災害防止対策の徹底(点検表の活用)
《参照 ※7》
(3) 建設業労働災害防止協会愛媛支部が実施する「建設事業ノーダン運動」、「えひめ建設安全の日」の推進
3.道路貨物運送業対策
(1) 荷役作業における墜落・転落災害防止対策の推進
(2) 腰痛予防対策の推進(再掲)
(3) 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
4.林業対策
(1) 木材伐出機械等による接触及び転落防止の徹底
(2) 「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」に基づく労働災 害防止対策の徹底
《参照 ※8》
5.第三次産業対策
(1)小売業
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ はしご・脚立の適正使用(再掲)
エ 荷役作業における労働災害防止対策(荷主事業主による安全対策)の推進
オ 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
(2) 社会福祉施設【前年同期比35.7%増加】
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ 介護作業での腰痛予防対策の推進(再掲)
エ 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
(3) 飲食店
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ 食品加工機械、包丁等の手工具による切れ・こすれ災害の防止対策の推進
《「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」参照 ※9》
《参考資料》
1 令和3年 業種別・署別 労働災害発生状況(10月末現在) [PDF 27KB]
2 愛媛第13次労働災害防止推進計画の推移(令和3年10月末現在) [PDF 271KB]
3 令和3年 労働災害(休業4日以上)発生状況(10月末現在) [PDF 137KB]
《参照ホームぺージ》
※1「職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関する資料一覧」(厚生労働省ホームページ)
※2 転倒災害防止 「STOP!転倒災害プロジェクト」(厚生労働省ホームページ)
※3「高年齢労働者の安全衛生対策について」(厚生労働省ホームページ)
※4職場における腰痛予防サイト(厚生労働省ホームページ)
※5交通労働災害を防止するために(厚生労働省ホームページ)
※6はしご・脚立を使う前に(厚生労働省ホームページ)
※7災害復旧工事等労働災害防止特別対策(愛媛労働局ホームページ)
※8伐木作業・林業における安全対策(厚生労働省ホームページ)
※9「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」(厚生労働省ホームページ)
本年の労働災害による死亡者数は、11月19日現在8人と前年同期比で2人減少し、業種別では第三次産業4人、建設業2人、製造業1人、林業1人となっています。
また、死傷災害(休業4日以上)は、10月末現在1,237人と前年同期比で128人(11.5%)増加しています。業種別では製造業は減少しているものの、建設業で11.8%、小売業で41.3%、社会福祉施設で45.3%の増加となっており、今後の労働災害防止対策の強化が必要とされています。
これからの年末・年始の期間(令和3年12月1日から令和4年1月31日)においては、慌ただしい状況下での作業や、通常作業に加え設備等の清掃、点検、修理、停止及び立ち上げといった非定常作業が多くなるなど、労働災害の増加が懸念されるところです。
事業場の皆様におかれましては、今一度、職場の総点検を実施し、安全衛生活動の活性化と安全衛生意識の高揚を図り、職場に潜む危険要因を排除する等、下記事項につきまして、一層の労働災害防止対策の徹底を図っていただきますようお願いいたします。
第1 全産業共通の重点対策
1.期間中の基本的実施事項
(1)期間中の安全衛生方針の樹立と経営トップ等による表明
(2)労働者の安全衛生意識高揚対策(安全衛生教育等)の実施
(3)非定常作業を含んだリスクアセスメント等による職場の危険要因の洗い出しとリスク低減対策の実施
(4)職場の安全衛生管理活動の実施状況の総点検(職場の安全パトロールの実施等)
(5)新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ等の感染症対策の徹底
《参照 ※1》
2.業種横断的な対策の実施
(1)転倒災害防止対策(「STOP!転倒災害プロジェクト」の推進)
ア 大掃除等を契機とした4S活動(整理、整頓、清掃、清潔)
イ 転倒危険箇所の洗い出し及び危険箇所の見える化
ウ 作業場所の滑り、つまずき原因の解消
エ 作業内容や気象状況(積雪、凍結等)に留意した履物の選択
《参照 ※2》
(2) 高年齢労働者対策(「エイジフレンドリーガイドライン」に基づく対応)
ア 高年齢労働者の特性に配慮した環境改善及び作業改善
イ 高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応
ウ 高年齢労働者に配慮した安全衛生教育
《参照 ※3》
(3) 腰痛予防対策(「職場における腰痛防止対策指針」に基づく対応)
ア 腰に負担がかかる作業や不自然な作業姿勢の防止
イ ストレッチ等腰痛防止体操の実施
《参照 ※4》
(4) 交通労働災害防止対策(「交通労働災害防止のためのガイドライン」に基づく対応)
ア 交通安全教育の実施
・冬季における、他車両からの視認性向上のため早朝・夕方に早めの点灯
・積雪や路面凍結等の情報収集、冬タイヤの着用(チェーン携行)の確認
・「急ハンドル・急ブレーキ」など急の付く動作、スピード出し過ぎへの注意
イ 適正な労働時間の管理
《参照 ※5》
(5) その他
ア はしご・脚立の適正使用
《参照 ※6》
イ 火気の点検、消火器の設置など火気管理の徹底
第2 重点業種対策
1.製造業対策
(1) 機械の本質安全化の推進、安全装置等の機能保持、点検時の停止の徹底
(2) 機械作業に係るリスクアセスメントの実施及びそれに基づく措置の確実な実行
(3) 法定教育を受けた職長による安全作業指示(対象業種)
2.建設業対策
(1) 足場や脚立等からの墜落・転落防止対策の徹底、墜落制止用器具の適正な使用
(2) 災害復旧工事等における労働災害防止対策の徹底(点検表の活用)
《参照 ※7》
(3) 建設業労働災害防止協会愛媛支部が実施する「建設事業ノーダン運動」、「えひめ建設安全の日」の推進
3.道路貨物運送業対策
(1) 荷役作業における墜落・転落災害防止対策の推進
(2) 腰痛予防対策の推進(再掲)
(3) 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
4.林業対策
(1) 木材伐出機械等による接触及び転落防止の徹底
(2) 「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」に基づく労働災 害防止対策の徹底
《参照 ※8》
5.第三次産業対策
(1)小売業
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ はしご・脚立の適正使用(再掲)
エ 荷役作業における労働災害防止対策(荷主事業主による安全対策)の推進
オ 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
(2) 社会福祉施設【前年同期比35.7%増加】
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ 介護作業での腰痛予防対策の推進(再掲)
エ 交通労働災害防止対策の推進(再掲)
(3) 飲食店
ア 「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」による対策の推進
イ 転倒災害防止対策の推進(再掲)
ウ 食品加工機械、包丁等の手工具による切れ・こすれ災害の防止対策の推進
《「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」参照 ※9》
《参考資料》
1 令和3年 業種別・署別 労働災害発生状況(10月末現在) [PDF 27KB]
2 愛媛第13次労働災害防止推進計画の推移(令和3年10月末現在) [PDF 271KB]
3 令和3年 労働災害(休業4日以上)発生状況(10月末現在) [PDF 137KB]
《参照ホームぺージ》
※1「職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関する資料一覧」(厚生労働省ホームページ)
※2 転倒災害防止 「STOP!転倒災害プロジェクト」(厚生労働省ホームページ)
※3「高年齢労働者の安全衛生対策について」(厚生労働省ホームページ)
※4職場における腰痛予防サイト(厚生労働省ホームページ)
※5交通労働災害を防止するために(厚生労働省ホームページ)
※6はしご・脚立を使う前に(厚生労働省ホームページ)
※7災害復旧工事等労働災害防止特別対策(愛媛労働局ホームページ)
※8伐木作業・林業における安全対策(厚生労働省ホームページ)
※9「安全で安心な店舗・施設づくり推進運動」(厚生労働省ホームページ)