静岡労働局ぬかづけ運動(転倒災害を防ぎましょう)

「静岡労働局ぬかづけ運動」を実施しています!

    
 
  ● 意外と多い転倒災害
  ● 「転倒」の要因
  ● ぬかづけ運動
  ● 「転倒」を防ぐには?
  ● 同じ「転倒」でもリスクは違う?
  ● 労働だけではない身近な「転倒」
  ● 参考資料等
  
【静岡労働局と大塚製薬株式会社が健康増進に関する包括連携協定を締結】
 本協定は、働く世代の健康づくりを目的として静岡労働局と大塚製薬株式会社東海支店とが、女性の健康維持増進に関すること、熱中症対策など4つの項目に連携して取り組み、働く世代の健康づくりの推進を図ることを目的として締結したものです。
 今後、本協定に基づき、女性特有の健康課題への対応、熱中症対策等、働く世代の健康づくりについて相互に連携して取り組むことにより、静岡県で働く方々の健康づくりの推進に取り組んでまいります。
  PDF:静岡労働局と大塚製薬株式会社との健康増進に関する包括連携協定
 

意外と多い転倒災害
 静岡労働局管内では、転倒による労働災害が増加しており、令和5年では、4,576件発生した休業4日以上災害のうち1,191件(26.0%)を占めています。
 


  転倒災害の約6割が女性で、内8割以上が40代以上であり、約6割が休業1月以上となっています。

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「転倒」の要因
 転倒災害の要因としては、職場環境が危険な状態で放置されていたり、不安定な状態で荷物を運ぶなどの不安全な行動であったり、高齢化に伴う運動機能の低下によるものなど、様々です。

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ぬかづけ運動
 このうち、職場環境が危険な状態となっていないかどうか再確認していただくきっかけとして「静岡労働局ぬかづけ運動」を平成31年度より展開しています。
 この「ぬかづけ」は

   「」→濡()れた場所(で滑る)
   「」→階(い)段、段差(で踏み外す)
   「づけ」→かたづけられていないところ(でつまづく)

 という転倒リスクの高い場所を表現したものです
 静岡労働局では、各種団体とも連携を図りながらセミナーを開催するなど、広くこの運動を推進し、転倒災害の発生防止の機運を醸成して行くこととしています。
 

転倒リスクの高い箇所をわかりやすく「ぬかづけ」と提唱されたのは「日本転倒予防学会」です。

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「転倒」を防ぐには?
 「転倒」災害を防ぐには、リスクの高いところに対して対策を行う必要がありますが、この方法については、「ハード面」と「ソフト面」、2つに大別できます。

 ★ ハード面(物理的な対策)
  
  ・ 床面の段差をなくす
  ・ 通路(足元)に物を置かない
  ・ 階段に手すりを設ける
  ・ 床面が水や油で汚れている場合は掃除を行い、すべりにくい状態に戻す
    など、安全な状態を物理的に維持・管理する。
  
 

 ★ ソフト面(人に対する対策)
  
  ・ 整理、整頓、清掃の実施等、ハード面で行った安全な状態の維持
  ・ 通路は走らない、目の高さ以上に荷物は持たないなどのルール作り
  ・ ルールに関して定期的な教育を行う
  ・ 毎日の運動、作業前にストレッチの実施
    など、安全な状態を人に維持・管理させる。
  


  以上のように、転倒災害の防止には「ハード面」「ソフト面」2つの見方から対策を行うことが効果的です。

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同じ「転倒」でもリスクは違う?
 令和5年中に起きた、全国における休業4日以上の転倒災害については、けがの態様について、その約7割が「骨折」となっており、性別・年齢別の内訳については50歳以上の女性が49%を占めていました。


 これは、人は一般に加齢とともに身体機能が低下することや、特に女性は加齢とともに骨折のリスクも著しく増大することが知られており、同じ「転倒」でも結果として、骨を折ってしまうことで長く休業してしまうケースが考えられます。
 また、「転倒」する場所についても、「事務所の通路を歩く」のと「天井クレーンの上での点検」では、同じ「転倒」でも結果として、けがの程度が大きく異なってくることが想定されます。
 よって、リスクを見積もる際は、同じ「転倒」でも、人や場所によって想定されるケースが異なりますので、注意が必要です。

  (関連サイト)
  ● 労働者の転倒災害(業務中の転倒による重傷)を防止しましょう(厚生労働省)
  ● 転倒災害(業務中の転倒による重傷)に注意しましょう(厚生労働省)

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労働だけではない身近な「転倒」
 人は立って歩いていれば、「転倒」する可能性があります。そのため「転倒災害」は労働中だけの問題ではありません。
 これを機に今一度、自分自身の運動能力や、廊下など身の回りの状況を確認してみましょう。

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参考資料等
  ● 静岡労働局ぬかづけ運動リーフレット[ PDF - 759KB ]
  ● 静岡県内における好事例[ PDF - 168KB ]

  ● 転倒予防・腰痛予防の取組~啓発資料・リーフレット・動画(厚生労働省)

  ● 転倒災害防止対策の推進について(職場のあんぜんサイト)

  ● 小売業・飲食店における労働災害防止の進め方(労働安全衛生総合研究所)

  ● 骨活のすすめ(厚生労働省「スマート・ライフ・プロジェクト」)

  ● ロコモオンライン
      運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を 「ロコモティブシンドローム」=ロコモといいます。

  ● たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?(内閣府)

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その他関連情報

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