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島根労働局長全国安全週間パトロールに併せて建設現場で働く女性とのキャリアフリートーク会を実施
島根労働局長(岩見浩史)は、全国安全週間の初日となる7月1日に、カナツ技建工業株式会社が施工する松江市内の老人ホームの建設現場において、安全パトロールを実施しました。パトロールでは、6月1日に法令で義務付けられた熱中症重篤化を防止するための「体制整備」、「手順作成」、「関係者への周知」の実施状況を確認したほか、自社で作成した熱中症対策動画教材を用いた教育の状況、外国人労働者向けの熱中症の資料やアイススラリーの備え付け、ミスト付き扇風機の設置などについて確認し、局長から職人さん約30人に対し、熱中症から命を守るための対策についてメッセージを伝えました。
併せて、島根労働局雇用環境・均等室長(越沼綾乃)が、この現場で施工管理業務に従事する女性職員3名と「女性のキャリアフリートーク会」を行い、建設業へ入職したきっかけなどについてお話を伺いました。
このほか、益田市においては、島根労働局労働基準部長(河野公博)が、大畑建設株式会社が施工する益田市内の道路工事の現場で安全パトロールを実施しました。

休憩室の冷蔵庫に備え付けているアイススラリー等の確認(写真左から曽田所長、岩見局長、越沼室長)

熱中症対策で導入したミスト付き扇風機を確認する岩見局長

職人さんへメッセージを伝える岩見局長(写真中央)と越沼室長(写真左)
女性のキャリアフリートーク会では雇用環境・均等室長が女性職員3名から建設業に入職したきっかけや日々の仕事での苦労、今後の目標、建設業を目指す女性へのメッセージ等について伺いました。 女性職員からは、
- 「3K(きつい、汚い、危険)のイメージがあったが、インターンシップで印象が変わり建設業界でも働いていけると感じた。」
- 「職人さんは怖いイメージがあったが、優しく接してくださり、だからといって女性だと特別扱いせず、対等に接してもらえる。」
- 「重たい物を持ち運ぶのが大変で、周りの職人さんが助けて下さるが、申し訳なく感じる時もある。」
- 「2級建築士を取得しているが、1級建築士の取得を目指して勉強している。」
- 「建設業は大変なイメージがあるが、建物が出来上がっていく過程を見るのが楽しく、女性でも物づくりに興味がある人はこの業界に入って欲しい。」
等の声があり、今後女性が働きやすい社会を作っていくには、
- 男性も積極的に育休を取得するようになること。
- 育児休業の取得が、昇進の遅れ等のキャリア形成に与える影響が少なくなっていくこと。

女性のキャリアフリートーク会の様子(写真左3名がカナツ技建工業女性職員)
労働基準部長パトロールでは法令で義務付けられた熱中症重篤化防止措置の状況を確認したほか、作業開始前にアイススラリーを飲用するプレクーリングの実施、作業者全員に配布したウェアラブル端末での熱中症管理、AIカメラを用いての熱中症リスクの把握等の取組みの状況について伺いました。
また、佐々木所長から「熱中症の疑いがある作業員が出た場合、他の病気の発症の可能性もあることから、職員だけで熱中症だと決めつけず、産業医に問い合わせる又は病院で受診をさせることで対応をしている。」と説明をいただきました。

佐々木所長(写真左)から安全対策の説明を受ける河野労働基準部長(写真中央)
【担当課室】
島根労働局労働基準部健康安全課
0852-31-1157
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