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【和気労働基準監督署】「次世代を担う人材育成研修会」を実施しました ~東備地域独自の労働災害防止運動「夏ゼロ運動」実施中です~
和気労働基準監督署と災害防止団体等連絡協議会は、東備地域独自の労働災害防止運動である「夏ゼロ運動」の一環として、令和6年8月6日(火)に「次世代を担う人材育成研修会」を開催しました。
「夏ゼロ運動」は、和気労働基準監督署と管内の災害防止団体、事業者団体などで構成する災害防止団体等連絡協議会が中心となり、管内の商工会議所・商工会にもご協力いただき、毎年この時期に実施している、東備地域独自の労働災害防止運動です。
不安全設備ゼロ、不安全行動ゼロ、労働災害ゼロで楽しい夏休みを過ごしてもらおうと、子供達の夏休みの時期に合わせて、7月20日から8月31日までの期間で実施しています。
今年度、和気労働基準監督署では、14次防の取り組みの一環として、管内事業場の「安全衛生管理体制の強化」「安全衛生水準の向上」を図るため、「計画的・継続的な安全衛生教育の実施」の定着を目指し、安全衛生教育推進活動を実施しており、毎年実施している「夏ゼロ運動」を契機に、この活動を管内あまねく広げようと、「次世代を担う人材育成研修会」を実施しました。
「次世代を担う人材育成研修会」では、今後の安全衛生教育推進の参考とさせていただくために、社員への安全衛生教育に自社で設置された危険体感訓練所を活用されている事業場を協議会メンバー等で訪問し、担当者様から危険体感訓練を活用した安全衛生教育について説明を受けた後、危険体感訓練所の視察と訓練体験をさせていただきました。
訪問事業場 品川リフラクトリーズ株式会社 岡山工場(岡山県備前市東片上88)
業 種 耐火物製造業
説明資料「危険体感訓練所について」(PDF: 2.59 MB)業 種 耐火物製造業
危険体感訓練所では、実際に危険を体感できる「実機」が14機、仮想空間で危険を体感できる「VR危険体感訓練装置(14シナリオ)」が常設されており、危険体感教育指導員からの指導と相まって、「安全意識」・「危険感受性」の向上だけでなく、体験者の想像力を刺激して自発的な「気付き」を促すことにより、実際の作業における現実的な問題点の把握・対応を促進させるなどの効果が期待されます。
訪問先事業場では、常に労働災害撲滅に向けた課題の洗い出しとその改善に向けた教育内容の見直しが行われており、現在、新たに「重量物」による「挟まれ災害」防止に向けた体感訓練を計画されているそうです。
また、訪問先事業場では、自社の労働者のみならず、「地域へのゼロ災貢献」として、社外からの危険体感訓練も受け入れられており、地域の安全衛生水準の向上に多大な貢献をいただいております。
協議会メンバーである災害防止団体・事業者団体、そして研修に参加された事業場には、今回の研修会を契機に、各々の団体・事業場において、今回体験した危険体感訓練を企画・実施していただく等、安全衛生教育のより一層の推進をお願いしております。
皆様の事業場においてもご検討をお願いします。
また、危険体感訓練所の視察と訓練体験の後、当署安全衛生担当者より、研修会参加者に、現場の安全衛生のキーマンである、職長・班長等、現場管理者が果たす役割の重要性と育成について説明を行いました。
説明資料「職場のリーダーに求められる役割とその育成」(PDF: 4.84 MB)
実際に作業を行う労働者や労働者を直接指揮監督する者が、安全衛生についての知識や技能を十分に有していないと安全衛生対策の実効性をあげることができません。
安全衛生についての知識、技能を十分に持たないで誤った方法や姿勢等で作業を行ってしまうとけがや健康障害が発生してしまいます。労働者を直接指揮、監督する者の管理能力のレベルアップも不可欠です。
誰もが働きやすい安心・安全な職場となるよう、事業場の実態に即して、どのような対象者にどのような教育が必要なのかを労使で十分検討したうえで、計画的・継続的に安全衛生教育を実施しましょう‼
まだまだ暑い日が続きます。熱中症にも注意が必要ですが、長い休暇の後は気の緩みや疲れから災害も発生しやすくなります。
日常の仕事のリズムが戻るまでは、職場巡視や声掛けの回数を増やす等の対応をお願いします。
働く方々とそのご家族が、今年の夏が終わった時に、悲しい思い出ではなく、楽しかった思い出を残せるよう、誰もが働きやすい、安心・安全な職場づくりに向け、労使一丸で安全衛生活動に取り組んでいただきますようお願いします。