荷主関係団体に運賃交渉対応を要請しました!

 令和6529日、「トラック輸送における取引環境・労働時間改善岡山地方協議会1」を代表して、岡山労働局長、岡山運輸支局長及び一般社団法人岡山県トラック協会会長が荷主関係団体を訪問し、荷主・元請運送事業者にトラック事業者の労働環境改善の必要性を理解いただき、運賃交渉に応じていただくことを目的として要請を行いました。
 
(左から)森實岡山労働局長、今岡岡山運輸支局長、遠藤岡山県トラック協会会長、松田岡山県商工会議所連合会会長

 令和6年4月から自動車運転者の時間外労働の上限規制及び改正された「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)が適用となり、物流業界では「物流2024年問題」により輸送力の不足が懸念されているところです。
 輸送力不足の解決にはトラック運転者の確保が必要不可欠ですが、トラック運転者の確保には賃金単価の引上げ等処遇の改善が重要であり、そのためにはトラック事業者が労務費等を運賃に転嫁した適正運賃を収受することが肝要です。
 令和6年3月22日にトラックの「標準的な運賃※2」が改正されたことを受け、今後、トラック事業者から改正された「標準的な運賃」をもとに運賃交渉が増えることが予想されるため、傘下会員へ運賃交渉対応について周知を要請しました。
 また、併せて、トラック事業者が改正改善基準告示を遵守できるよう無理のない運送依頼を行っていただくこと、長時間の荷待ちを発生させないこと等についても一層の理解をいただくよう要請しました。
 
 

※1 岡山県内のトラック運送事業の取引環境改善及び長時間労働抑制を実現するため具体的な環境整備等を図ることを目的として、平成27年から岡山労働局、中国運輸局、岡山運輸支局、学識経験者、荷主企業、運送事業者等で構成されています。(事務局:岡山労働局、中国運輸局岡山運輸支局、一般社団法人岡山県トラック協会)
※2 トラック事業者が自社の適正な運賃を算出し、荷主との運賃交渉に臨むにあたっての参考指標として、令和2年4月に告示された運賃。令和6年3月の改正では、運賃水準の引上げ、燃料高騰分の反映、荷待ち・荷役などのサービス対価、下請け発注する際の手数料の設定等の改正が行われています。
 

  • 自動車運転者の時間外労働の上限規制及び改善基準告示については、こちら


 

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