支給要件に「ハローワーク等の紹介」がある助成金について

 雇用関係助成金の支給要件のひとつに、「ハローワーク等の紹介により対象者を雇い入れること」があり、対象者を採用した場合は助成金の申請をすることができます。
 雇い入れ後に助成金の支給申請書を提出いただいた後、支給要件について審査を行い、全ての要件を満たしている場合に支給が決定されます。
 該当する助成金の詳細については、下記及び新潟労働局ホームページ「事業主の方のための雇用関係助成金」をご覧くださいますよう、お願いいたします。
 

 
1 特定求職者雇用開発助成金
 (1)制度の概要
就職に支援が必要とされている方をハローワーク等の紹介により継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対し、雇い入れした者へ支払った賃金の一部を助成する制度です。
 (2)手続きの流れ
① ハローワーク等から対象者であることをお伝えして紹介します。
② 雇い入れ後に雇用保険の加入手続きをしてください。
③ ハローワーク等から支給申請書を発送します。
④ 申請期限日までに管轄ハローワークへ支給申請書を提出してください。
 (3)留意点
① 職業紹介時において「助成金の対象者であると事業主に伝えることに同意している方」が要件となるため、採用後に助成金の対象者であると判明しても、本助成金の対象者とすることはできません。
② 有期雇用として採用する場合は自動更新する方が対象です。
自動更新とは、「対象労働者が望む限り更新できる契約」であり、勤務成績等により更新の有無を判断する場合等は助成対象となりません。 
 (4)各コースの概要
① 特定就職困難コース
【対象者】
60歳以上の方、母子家庭の母、父子家庭の父、障がい者(身体・知的・精神)等の就職困難者をハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。 
② 発達障害・難治性疾患患者雇用開発コース
【対象者】
発達障がい者や難病患者をハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。
    ③ 就職氷河期世代安定雇用実現コース
【対象者】
いわゆる就職氷河期に正規雇用の機会を逃したこと等により、十分なキャリア形成がなされず、正規雇用に就くことが困難な方をハローワーク等の紹介により、正規雇用労働者として雇い入れる事業主に対して助成されます。
    ④ 生活保護受給者等雇用開発コース
【対象者】
ハローワークまたは地方公共団体において、通算して3ヶ月を超えて支援を受けている生活保護受給者や生活困窮者を、ハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成します。
    ⑤ 成長分野等人材確保・育成コース
【対象者】
    ア.成長分野
デジタル・グリーン分野及びこれに関連する分野の業務に従事させる事業主が、就職困難者を継続して雇用する労働者として雇い入れ、人材育成や職場定着に取り組む場合に、特定求職者雇用開発助成金の他のコースより高額の助成金を支給します。
    イ.人材育成
就職が困難な方(未経験職種への転職を希望する方)を「採用」し「訓練」を行い「賃金引き上げ」を実現すると特定求職者雇用開発助成金の他のコースより高額の助成金を支給します。

 
2 トライアル雇用助成金
 (1)制度の概要
一定期間試行雇用することにより、その適性や業務遂行可能性を見極め、求職者及び求人者の相互理解を促進すること等を通じて、早期就職の実現や雇用機会の創出を図ることを目的としています。
 (2)手続きの流れ
① ハローワーク等から対象者であることをお伝えして紹介します。
② 採用日の連絡を受けた後、ハローワーク等から実施計画書を発送します。
③ 申請期日までに管轄ハローワークへ実施計画書を提出してください。
④ 実施計画書を受理後、ハローワーク等から支給申請書を発送します。
⑤ 雇い入れ後に雇用保険の加入手続きをしてください(加入要件を満たす場合)。
⑥ 申請期限日までに管轄ハローワークへ支給申請書を提出してください。
 (3)留意点
① 仕事をお探しの方が、トライアル雇用の活用を希望する制度となるため、対象者が必ずトライアル雇用で応募するものではありません。
このため、トライアル雇用を希望しない方に対して、事業主がトライアル雇用で採用(雇用)を希望されたとしても、本助成金の対象とはなりません。
② 障害者トライアルコースと特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難コース)の併給は可能です。ただし、トライアル雇用終了後に有期雇用として採用する場合は、自動更新(原則更新)する方が対象となります。
 (4)各コースの概要
① 一般トライアルコース
【対象者】
職業経験の不足などから就職が困難な求職者等を、無期雇用契約へ移行することを前提に、一定期間試行雇用(トライアル雇用)を行う事業主に対して助成されます。
② 障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース
【対象者】
ハローワーク等の紹介により、就職が困難な障害者を一定期間雇用することにより、その適性や業務遂行可能性を見極め、求職者及び求人者の相互理解を促進すること等を通じて、障害者の早期就職の実現や雇用機会の創出を図ることを目的としています。
③ 若年・女性建設労働者トライアルコース
【対象者】
建設業の中小事業主が若年者(35歳未満)又は女性を建設技能労働者等として試行雇用(一般トライアルコース及び障害者トライアルコースが対象)を行う事業主に対して助成されます。

 
3 早期再就職等支援助成金(雇入れ支援コース)
 (1)制度の概要
事業主の経済的事情により離職を余儀なくされた労働者で「再就職援助計画」の対象となった方または雇用保険の特定受給資格者の方を、早期に雇い入れ、賃金を雇い入れ前の賃金より5%以上、上昇させた事業主に対して助成します。
 (2)手続きの流れ
① ハローワーク等から対象者であることをお伝えして紹介します。
② 雇い入れ後に雇用保険の加入手続きをしてください。
③ 申請期限日までに管轄ハローワークへ支給申請書を提出してください。
 (3)留意点
本コースはハローワーク等の紹介によらず、直接雇用をした方も対象となります。申請手続に不明な点があれば、管轄ハローワークへお問い合わせ願います。

 
≪このページのQ&A≫
Q1 ハローワーク等の「等」とはなにか。
A1 特定地方公共団体のほか、有料・無料職業紹介事業者のことをいいます。
詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。
 
Q2 求人者マイページに「オンライン自主応募」での応募があった。これはハローワークの紹介になるのか。
A2 「オンライン自主応募は」ハローワークの紹介に当たらないためご注意願います。なお、「オンラインハローワーク紹介」はハローワークの紹介となります。
 
Q3 ハローワークの管轄を知りたい。
A3 新潟労働局ホームページで各ハローワークの管轄をご参照願います。
   (次のハローワークが管轄する事業所は支給申請書提出先が異なります)
    ハローワーク新潟  ⇒ 新潟労働局助成金センター
    ハローワーク小千谷 ⇒ ハローワーク長岡
    ハローワーク妙高  ⇒ ハローワーク上越
    ハローワーク小出  ⇒ ハローワーク南魚沼
 
Q4 助成金の支給要件で他に注意することはあるか。
A4 このページで紹介した助成金の支給要件のひとつに、対象労働者の雇入れ日の前後6か月に、被保険者を解雇(勧奨退職を含む)していないかがあります。
このほか、全ての支給要件を満たしているか審査をしています。
 
Q5 助成金の申請方法を知りたい。
A5 電子申請、郵送、窓口での提出のいずれかにより申請できます。
なお、電子申請は送信日、郵送は到着日を受理日として取扱います。
また、郵送にあたっては、配達記録が残る方法をお願いしています。
 
Q6 申請期日に間に合わない場合はどうなるのか。
A6 申請期日に支給申請書が到達しなかった場合は、助成金を受け取ることができないため、期間に余裕をもって提出をお願いします。
なお、申請期日がハローワークの閉庁日にあたる場合は、その翌開庁日が申請期日となります。
 
 

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