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令和5年8月29日(火)

株式会社吉兆楽、新潟ボンド工業株式会社の「ユースエール認定企業認定通知書交付式」を開催しました。

 株式会社吉兆楽、新潟ボンド工業株式会社の「ユースエール認定企業認定通知書交付式」を開催しました。詳しいお取組みについては、プレスリリースをご覧ください。

 

   
        左から、新潟ボンド工業株式会社 専務取締役 小林 様
           西岡新潟労働局長
           株式会社吉兆楽 代表取締役 北本 様
 

 株式会社吉兆楽 代表取締役 北本 様  
   

 私達は南魚沼市に本社を構え、関東から一番近いエリアとなっており、若い方は関東の大学に行く方が多く、若い方の採用というところで思い通りにいかないということがありました。その中で、ユースエール認定があるということをハローワーク南魚沼からお伺いし、採用にプラスになるのではないかということで、認定に向けて取り組ませていただきました。
 認定を受けるために、離職率、残業時間、有給休暇等々の取り組みを我々もしっかりと社内で取りまとめていこうということで、どうしたら残業時間が減らせるか、どうしたら有給が取れるか、そういったところを現場とともに取り組んできました。そのため、たまたま認定を受けたのではなく、何年もかけてじっくりと取り組んだ結果として、今年認定を受けることができたというふうに私たちは考えております。仕事が増えれば残業も増えるというのは普通だと思いますが、仕事を増やしながら残業も減らすというような、簡単ではない取り組みを現場と協力していただきながら行うことで、何とか認定の条件に合うことができました。
 会社としては、残業を減らすために社員さんに頑張っていただくということもありますが、例えばハード的なもので、機械やソフトのプログラムを追加して、社員さんがより効率的な仕事に従事できるような、時間もかかる仕事をいかにそのプログラムだとかコンピュータITでやるかということを取り組んできました。
 有給については、我々は属人的な仕事が多かったのですが、この人じゃないとできない仕事ではなく、皆さんで共有して仕事をやっていただくということを取り組むように進めて参りました。その結果として、この方が休んでも別の方ができるとか、あるいは単純に人を増やすことによって、余力ができて休むことができる、あるいは時間が短縮できているということが、取組の結果としてありました。最初の方は残業をするのが当たり前だという風に考える方もいましたが、今となってはいかに効率的に早く帰るかということも取り組んでいただいて、今では定時で上がれる方もだいぶ増えてきています。我々の職種上どうしても秋が忙しく、10月から12月はもちろん残業がありますが、それ以外のところに関して、いかに早く帰るかということを目的としてやっております。
 今回は3月までの取り組みを認定をいただきましたが、今年の3月21日に新しく本社工場を立ち上げ、そこで精米設備の更新により、作業時間の短縮、あるいは効率化、今までの工場は夏は暑く、冬は寒かったりしましたが、それを一年中の管理をすることで働き方が働きやすい環境を整えることができ、そういうところもこの4月以降は取り組んでいけるという形になります。
 この度ユースエール認定をいただいて大変ありがたいですが、これで終わりではありませんので、これからも色々な取り組みを進めていく中で、引き続き頑張っていきたいと思います。

 
 新潟ボンド工業株式会社 専務取締役 小林 様  
   

 弊社は橋やトンネルといったコンクリート構造物の補修補強工事を得意とする専門工事業者です。安心して暮らせる社会を次世代へ繋ぐ、コンクリート構造物は新しく作る時代から直して使い続ける時代へ移行しております。こうした社会インフラのメンテナンスがまだ注目されていなかった時代、弊社は1982年に設立し、多くの現場を経験しながら技術を磨いてきました。この度、ユースエール認定いただいたことは非常に嬉しい気持ちとやっとスタートラインに立てたという思いがあります。
 建設業界は、働く人の高齢化などで、将来の担い手不足が懸念されています。インフラクライシス、壊れたらもう直せない、仕事や学校、遊びに行くとき、いつも使っている道路や橋が壊れたけども直せません、そんな時代が近いうちに発生する恐れが出てきています。
 将来、少子高齢化や担い手不足により、現場監督はいても、私達のような中小零細企業の実際に作業を担う作業員や、職人、専門技術者を確保できなくなる恐れがあります。そのため、私達は建設業界全体で労働環境の改善が必要だと考えております。
 2024年4月の建設業の働き方改革に向け、労働環境は徐々に良くなっていると感じています。弊社では、夕方18時過ぎには従業員はほぼ事務所に残っていないようになりましたし、土曜日が休みの現場が増えたことにより、休暇を取りやすくなってきました。
 働きやすい環境作りのためにこんな取り組みをしています。有給休暇取得率90%以上産休育休100%で実際に今、男性社員が現在育休中です。ベースアップは今期2万円を実施しました。完全週休二日制、年間休日120日以上を目標に徐々にですが休みを増やしております。
I T化ではクラウドやLINEWORKSでの情報共有、オンラインミーティング、在宅ワークをできる環境を整えました。残業時間を減らすため運用を進め、建設ディレクター2名を育成中です。しかしながら改善しなくてはならない項目もあります。それは残業時間の上限問題です。拘束時間の長さと夜間作業の二つの改善が重要だと考えています。拘束時間の長さは、具体的には移動時間です。新潟県内は広いため、現場に向かうまでの移動が1時間を超えることも多くあります。そのため、往復2時間の移動時間が発生します。例えば、朝8時の現場集合だと、朝6時30分には会社集合ということが多くあります。そのため、移動時間、労働時間、建設業特有の問題が発生します。こういったことは若い方から多くの声が多くあるので、改善していかなくてはならないと思ってます。
 他に夜間作業があるのですが、新幹線や主要道路の工事が夜間でしかできない工事があります。昼夜の通しの勤務があるのですが、これは全て残業としてカウントするため、残業時間が増えやすくなります。そのため通し勤務の廃止も検討課題です。この問題を一つ一つクリアしていかなければ若者に建設業を選択してもらうのは難しいのかなと感じています。
 今回ユースエールに認定いただいたことはスタートラインだと考えています。2024年4月の建設業の働き方改革に向け、自社の労働環境をより良くするとともに、建設業界全体の労働環境がより良くなるよう情報発信など取り組んでいきたいと思います。
 私達の仕事は、当たり前の日常生活を守ること、生活基盤であり、インフラの維持管理、保守、補強工事など、橋梁やトンネル、高速道路などの交通インフラ、学校や病院、上下水道などの生活が災害時に真っ先に動き出し、日常生活を取り戻すために活動するのも私達の使命です。私達が生まれ育った新潟のために働き、私達自身の手で新潟に貢献していきたいと思います。本日はこのような機会をいただきまして誠にありがとうございました。





 

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