青森労働局長による職場訪問を実施

~ 働き方改革などについて意見交換 ~


 
 青森労働局(局長 高橋(たかはし) (ひろし))では、「過労死等防止啓発月間」である11月に、過労死等をなくすための取組として、過重労働解消キャンペーンを実施しています。
 このキャンペーンの一環として、長時間労働の抑制をはじめとする働き方改革を積極的に推進している企業(ベストプラクティス企業)として、11月8日、八戸市にある社会福祉法人スプリング 特別養護老人ホーム福寿草(代表 菅原 英保)を高橋労働局長が訪問し、中谷施設長はじめ職員の方からお話を伺いました。



 
中谷施設長(右中央)と高橋労働局長(左中央)の懇談の様子


 はじめに、中谷施設長と高橋労働局長による懇談を行いました。中谷施設長からは、全世代の職員が安心して働き続けられる職場環境づくりの重要性等についてお話がありました。
 長時間労働の抑制に向けた取組については、「紙のときは何種類もの書類を作成しなければならず大きな負担となっていた介護記録等の作成の時間や職員間の情報共有が、タブレットの導入により大きく短縮された。その結果、それまで書類作成にあてていた時間を入所者の方への対応にあてることができるようになり、職員と入所者双方にメリットがあった」とのお話を伺いました。
また、タブレットで入所者の方の普段の様子を動画や写真で撮影し、ご家族に見てもらったり、入所者の方が好きな動画を楽しむなど、当初の想定以上の有益な活用がなされているとのことでした。



 タブレットの操作について説明を受ける高橋労働局長


 年次有給休暇の取得促進に関する取組については、「かつては周りに気兼ねして中々取得しない者もいたが、継続的な声掛けの結果、今では取得が当たり前になった。介護施設は365日24時間の対応が必要なので、職員が休みを取りやすくするための人員確保が今後の課題」とのお話を伺いました。
 また、新型コロナウイルス感染症対策については、職員と正確な情報を共有し、適切な感染対策を講じたうえで、コロナ禍であってもワークライフバランスの推進や安心して働ける職場環境づくりの取組を継続しているとのお話がありました。



 
「コロナ禍での活動の見直しや工夫により、作品作りや趣味などの時間が増え、入所者の楽しみにつながっている」と話す中谷施設長


 続いて、職員の方からもお話を伺いました。
 職員の方からは、「勤務時間を一定の時間帯に限定するなど配慮してもらえるので、子育て中でも安心して働き続けることができる」「会社の資格取得支援制度を活用し看護師資格を取得した」「『栄養だより』を発行し、職員の生活習慣病予防に役立てている」「会社と相談しながら子育てと介護の両立をしてきた経験を活かし、子育てや介護などで仕事を辞めなくてもすむよう、なんでも相談しあえる職場にしていきたい」など、自らの経験も交えながら、それぞれの立場からの考えや意気込みを述べられました。



 職員から話を聞く高橋労働局長


 さらに、ノーリフティングケアの実演も見せていただきました。「これまで2名で行っていた介護が1名で行えるようになる」「職員の身体的負担も減り、腰痛予防にもなる」「入所者の身体の状況にあった機器を使うことで、入所者にとっても楽な姿勢で安心して任せることができる」等とご説明いただきました。

 
ノーリフティングケアについて説明を受ける高橋労働局長 


 最後に、高橋労働局長から「本日は新たな機器の導入などの工夫も行い、長時間労働の抑制だけでなく、子育て中の方や若者、高齢者など、様々な状況にある方にとっての働きやすい職場環境づくりに関するお話を伺いました。これらは青森県全体の事業場にとっても重要な課題であり、御社は先進的な取組を行っておられると思います。」と挨拶を行いました。
 
 青森労働局では、引き続き、県内の事業場の長時間労働の抑制や働き方改革の推進に向けた周知啓発に取り組んでまいります。

〔参考〕
 「働き方改革」の実現に向けて(厚生労働省ホームページ)
 
 
 

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