令和6年度 建設現場年末公開安全衛生合同パトロールを実施

 年末の建設現場は、降雪や凍結などの影響による作業環境の悪化に加え、工期を意識した工事の輻輳化など危険リスクが高まることから、重篤な労働災害の発生が懸念されます。
 秋田労働局では、建設関係団体及び発注者に対し、労働災害防止のための要請を行うとともに、年末の建設現場における重篤災害の未然防止を図るため、「令和6年の年末も笑顔で過ごそう」をスローガンに「建設現場年末無災害運動」(12月1日~31日)を展開しています。
 また、令和元年以降、東北6局の労働局では、建設現場における年末公開安全衛生パトロールを行っており、県内では、本年も秋田労働局、秋田労働基準監督署及び建設業労働災害防止協会秋田県支部の合同によるパトロールを実施しました。
 パトロールに先立ち山口労働基準部長から、県内における建設業の死亡災害について、過去5年間(令和元年~令和5年)で20人が亡くなられており、全産業の死亡者数の4割以上(42.6%)を占める状況となっていること、今後、冬季特有の労働災害の発生が懸念されることなどについて、説明を交えた挨拶を述べました。
 パトロールの結果、総じて安全衛生管理が適切に講じられており、特に各種表示類の「見える化」、人と重機との接触防止対策の徹底及び作業開始前におけるドラグ・ショベル(バックホー)の全周確認など工夫を凝らした取組が認められました。
 




パトロールに先立ち挨拶を述べる山口労働基準部長(中央)
 

 

パトロール現場の様子
 



パトロール現場の様子
 



パトロール現場の様子
 

【県内の建設工事関係者の皆さまへ】
 冬期間における県内の建設現場では、過去にコンクリート養生に用いた練炭やヒーターの不完全燃焼による一酸化炭素中毒、除雪機械への巻き込まれ災害及び屋根の雪下ろし作業中の墜落災害など、冬季特有の労働災害が発生していることから、作業内容に応じた換気の実施、機械の運転停止及び墜落制止用器具(安全帯)の使用やヘルメットの着用など必要な安全対策を確実に講じるようお願いします。
 
【県内の働く皆さまへ】
 例年、冬期間は全産業を通じて転倒災害が多発するため、通路の除雪や融雪剤の散布、照明の設置などによる安全通路の確保、或いは、転倒しにくい身体づくりとして、体操やストレッチの励行による筋力の保持増進など、転倒災害防止対策にも万全を期されるようお願いします。

 

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