あっせんの事例1

いじめに係る事案(労働者からの申請)

 製造ラインに従事していたが、不良品を他の従業員より多く出したことをきっかけに皆の前で激しく叱責されたり、罵声をあびせられた。精神的に耐えられなくなり、会社を退職したが、精神的な苦痛から再就職活動にも支障をきたしており、補償してもらいたい。
 
 あっせんの結果、会社社長及び担当者が申請人に対して、いきすぎた指導に対する謝罪を文書にして渡したほか、申請人に直接謝罪したことで、双方が合意した。

整理解雇に係る事案(労働者からの申請)

 会社の業績悪化に伴う人員削減を理由に突然、解雇を通告された。このような突然の解雇により被った経済的な損失、精神的な苦痛を補償してもらいたい。
 
 あっせんの結果、会社が申請人に対して就業規則に規定されている退職金に加算して56万円の和解金を支払うことで、双方が合意した。

普通解雇に係る事案(労働者からの申請)

 会社側から勤務態度が悪いという理由で突然解雇された。このような突然の解雇には納得がいかず、その撤回を求めたい。

 あっせんの結果、解雇撤回は困難であるものの、和解金として30万円を会社側が支払うことで双方が合意した。

賃金の引き下げに係る事案(労働者から申請)

 1年ほど前から会社側から一方的に賃金額を引き下げられた。その際には特段異議を唱えなかったが、近般、事業主とのトラブルが原因で退職を余儀なくされており、ついては、退職に際して当該賃金の引き下げに係る差額について遡及して会社に支払ってほしい。

 あっせんの結果、会社が引き下げに係る差額の一部である5万円を支払うことで、双方が合意した。

採用内定取消に係る事案(労働者から申請)

 新たな職場からの採用内定通知を受け、在職中の会社を退職したが、その後、「求人を行っていた新規事業の取り止め」を理由に、当該内定を取り消された。職を失ったことによる損害につき内定取消を行った事業場に対して補償を求めているが金銭面で折り合いがつかない。

 あっせんの結果、会社が和解金として150万円を支払うことで、双方が合意した。

退職金に係る事案(事業主からの申請)

 退職する労働者から、数年前に廃止した退職金規定に基づく額の退職金を請求され困っている。当該退職金を巡る紛争について、解決を図ってもらいたい。
 
 あっせんの結果、会社側が退職金として56万円を支払うことで、双方が合意した。

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