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潜在的危険を取り除こう
バードの法則
アメリカのフランクバードは、1969年に297社、約175万3500件の事故を分析しています。
この分析結果によれば、重傷災害等1件に対し、軽傷災害が10件、物損事故が30件、ヒヤリ・ハット事故等が600件発生しています。
そして、さらに顕在化していない危険有害性は、ヒヤリ・ハットの下に不安全状態、不安全行動として常に存在しています。
労働災害を防止するためには、このような不安全状態、不安全行動を見逃さず、潜在的危険性を取り除くための予防活動を実施することが特に重要です。
予防対策の考え方
災害を予防するためには、労働災害、ヒヤリ・ハット事故、不安全状態、不安全行動が発生した原因及びその背景にある要因を可能な限り発見して、これを取り除くことが大切です。
例えば、安全カバーが取り外されているのを発見した場合、ただ単にカバーをー復旧しておくだけではなく、 いつ誰の判断でカバーが取り外されたのか 取り外された理由は何か 復旧されなかった理由は何か等についても調査を行い、背景要因を取り除くことが重要です。
機械・設備の管理
機械、設備、原材料等については、導入前にその安全性に対する事前の評価を行うことが大切です。
また、機械、設備の設置後は、法令で特定自主検査等が義務付けられているものは勿論のこと、それ以外のものであっても定期的に点検・補修を実施するよう心掛けることが大切です。
さらに、機械、設備の管理を確実なものとするため、点検責任者、運転責任者等を指名し、かつ、その者の氏名を掲示するなどして、当該機械や設備の管理を確実に行わせる必要があります。