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令和6年度全国安全週間の実施について【磐田労働基準監督署】
令和6年度全国安全週間の実施について
今年で97回目となる全国安全週間は、労働災害を防止するために、産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。
静岡県内では近年労働災害が増加しており、新型コロナウイルス感染症に係るものを除き、昨年労働災害により死傷した方(休業4日以上)は4,576人となっています。また、このうち25人の尊い人命が失われております。
労働災害の一層の減少を図るためには、労使が一体となって労働災害防止のための基本ルールを徹底し、またそれらを遵守・実行するための時間的・人員的に余裕を持った業務体制を構築することが重要です。
このため、令和6年度全国安全週間は7月1日から7月7日の間、以下のスローガン
『危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全』
で、取り組みます。
全国安全週間及びその準備期間(6月1日~6月30日)を機会に、それぞれの職場において、労働災害防止の重要性について認識を深め、安全管理活動の着実な推進を図りましょう。
● 令和6年度全国安全週間について(報道発表)
静岡労働局のとりくみ
① 建設業における死亡災害の撲滅
② 転倒災害の増加傾向への歯止め
③ 外国人労働者の災害の減少
④ ストレスチェック制度のさらなる浸透
を重点項目として労働災害の減少に取り組むこととしています。
詳細は<静岡労働局ホームページ|健康安全課>をご参照ください。
磐田労働基準監督署管内の状況
【事故の型別】
2023年(令和5年)に発生した労働災害を「事故の型」別で見てみると、
〔グラフ中〇内の数字は内数で死亡者数〕
「転倒」によるものが最も多く、全体の1/4以上を占めています。この状況を鑑み、静岡労働局では職場環境が危険な状態となっていないかどうか再確認していただくきっかけとして「静岡労働局ぬかづけ運動」を平成31年度より展開しています。
【業種別】
2023年(令和5年)に発生した労働災害を「業種」別で見てみと、
〔グラフ中〇内の数字は内数で死亡者数〕
製造業にかかる労働災害が最も多く、死亡災害については建設が最も多い状況が見受けられます。【事故の型別:製造業】
製造業における労働災害を「事故の型」別で見ると、 製造業においては、「はさまれ、巻き込まれ」と「転倒」が同数と、全産業に比べ「はさまれ、巻き込まれ」の比率が高くなっていることから、準備期間中は「はさまれ、巻き込まれ」に着目し、機械設備の覆い等に不備がないか確認を行いましょう。
【事故の型別:建設業】
建設における労働災害を「事故の型」別で見ると、
建設業においては、「墜落、転落」による災害が多く発生していることから高所においては、作業床の端には手すり等を設けることや、場所によっては新規格に適合した墜落制止用器具の着用及び使用を行うようにしましょう。
【外国人労働者による労働災害】
また、外国籍労働者の災害が年々増加傾向にあり、その背景には異なる言語環境下において、意思疎通がうまく行えなかった結果として発生してしまったものが少なくありません。
よって、教育を行う際は母国後による教材の使用や、注意喚起にはピクトグラムを使用することによる「見える化」を行うようにしましょう。
● 職場のあんぜんサイト(各種教材)
熱中症予防について
熱中症予防についても、今から準備を行っていくことが重要です。
● 熱中症予防のための情報・資料サイト(厚生労働省)
今の時期から徐々に暑さに体を慣らせていくことや(熱順応)、厚さ指数(WBGT)の活用により、その日の水分等の補給、休憩時間を調整する等、夏に向け準備を行いましょう。
法令改正等
① トラックでの荷役作業時における安全対策が強化されます
② 足場からの墜落防止措置が強化されます
【主な改正内容】
①:貨物自動車の設けられているテールゲートリフターを使用する際は、業種に関わらず、労働者に対し事前に特別教育を行う必要があります。
②:幅が1m以上の箇所に設置する足場は原則、本足場とする必要があります。
その他の詳細についてはリーフレットをご参照ください。