建設工事現場の安全パトロールを行いました~死亡労働災害を発生させない取組を~【倉敷労働基準監督署】

  倉敷労働基準監督署(署長 諏訪 雅浩)は,管内の建設工事現場において,令和2年6月中に高所からの墜落により2人が亡くなったこと及び同年6月末現在の建設業における休業災害が39件発生し,前年同期比6件増加となっていることを受け,全国安全週間(7/1~7/7)を中心に,建設工事現場に対するパトロールを集中的に実施しました。
  パトロールでは,手すりなどの墜落防止措置を講じていない,昇降設備を設けていないなどの労働安全衛生法違反が認められたため,是正に向けた指導を行うとともに,労働災害防止措置の徹底を呼び掛けました。
  また,建設業関係団体に対し,建設現場における災害防止対策を確実に講じるよう,会員事業者への指導,啓発を依頼しました。
  これ以上尊い生命が失われることのないよう,倉敷労働基準監督署では引き続き死亡労働災害撲滅に向けた取組を積極的に行っていきます。

【パトロール結果】
 パトロールを実施した建設工事現場数及び事業場数〔 28現場47事業場〕
 法違反が認められた事業場数 〔30事業場〕
 違反率 〔63.8%(30/47)〕

≪主な法違反≫
 ・元方事業者が関係請負人に必要な指導をしていない 〔9件〕
 ・手すりなどの墜落防止措置を講じていない 〔8件〕
 ・昇降設備を設けていない 〔4件〕
 ・足場の組立等作業主任者の氏名・職務を掲示していない〔 4件〕
 ・足場設置届どおりに足場を組み立てていない 〔3件〕

関係リーフレット
  建設現場で働く皆様へ
  墜落・転落による危険はありませんか?(建築・土木工事用)
  墜落・転落による危険はありませんか?(木造建築工事用)
  労働災害発生状況 令和2年6月速報値(岡山労働局HP)

【この記事のお問い合わせ先】岡山労働局労働基準部健康安全課 086-225-2013

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