公共工事における労働災害撲滅に向けて~建設工事関係者連絡会議を開催しました~【岡山労働基準監督署】

 岡山労働基準監督署(署長:岡田 康浩)は、令和元年9月9日に当署において『建設工事関係者連絡会議』を開催しました。

【出席者】(順不同)
 (工事発注者)岡山県備前県民局、岡山市、玉野市、瀬戸内市、吉備中央町の各関係部署の責任者、(建設事業者)岡山県建設業協会岡山東支部・岡山西支部・西大寺支部・玉野支部・建部支部の役員、(労災防止団体)建設業労働災害防止協会岡山県支部の役員、(労働行政機関)岡山労働基準監督署
 
【会議の模様】
 工事発注者からは、安全衛生に配慮した適切な工期を設定するための工夫や取組み、積極的に安全衛生に取り組む優良な施工業者に対する入札時の加点制度の在り方等について意見がありました。
  建設事業者からは、建設業協会各支部で行っている安全パトロールや熱中症対策の取組等について意見が出されました。


 労働行政における最重要課題は「働き方改革」の推進です。長時間労働の是正、正規・非正規社員の間の不合理な待遇差の禁止など重要メニューがならんでおり、建設業でもしっかりと対応していく必要があります。とりわけ長時間労働については、慢性的な人手不足も重なり、負のスパイラルとなっていますが、建設業に残業時間上限規制の適用が猶予されている5年の間にしっかりと労働環境を整備する必要があります。
 
 管内建設業の労働災害は長期的に見ると減少傾向にありますが、近年は増減を繰り返しており、下げ止まりの状態にあり、また、死亡災害等重篤な災害の発生比率は依然として他業種に比べ高い状況で推移しています。労働災害の3割を占める墜落・転落災害の防止をはじめ、改善すべき課題は数多くあります。
 
 建設業者、発注者、労働行政機関、それぞれ十分な連携のもと、長時間労働の是正や労働災害防止を図っていくことが申し合わされました。
 関係各位には一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 

「岡山労働局第13次労働災害防止推進計画」

「労働時間法制の見直しについて」

「安全な建設工事のために適切な安全衛生経費の確保が必要です」

「安全帯が「墜落制止用器具」に変わります!」
「災害からの復旧工事の安全な施工について」

「シールドトンネル工事に係る安全対策ガイドライン概要」

「山岳トンネル工事の切羽における肌落ち災害防止対策に係るガイドライン概要」

その他関連情報

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