フォトレポート

令和7年8月29日(金)

笠原プレス工業 株式会社、株式会社 日の出自動車、株式会社 室岡林業、株式会社 源建設の「ユースエール認定通知書」について、交付式を開催しました。

 笠原プレス工業株式会社様、株式会社日の出自動車様、株式会社室岡林業様、株式会社源建設様の「ユースエール認定通知書」について、認定書交付式を開催しました。各企業の詳しいお取り組みについては、プレスリリースをご覧ください。
 

       前列 左から
  笠原プレス工業株式会社 代表取締役社長 笠原 吉昭 様 
  株式会社日の出自動車  代表取締役   野口 健太郎 様
後列 左から
  株式会社室岡林業    代表取締役   室岡 大蔵 様
  新潟労働局 福岡局長
  株式会社源建設     取締役     谷中 悠吾 様
 
 
 
【笠原プレス工業株式会社 代表取締役社長 笠原 吉昭 様】(ユースエール認定)

 この度はユースエール認定をいただきまして、誠にありがとうございました。
 新潟県弥彦村で、ステンレスを主体とした金属加工製造販売しております。
 弊社では、コロナ禍前は中途採用者が多く、採用活動自体が思うように進みませんでした。そこで、若い方をもっと採用していくという方針を掲げて、高卒求人を主体とした採用活動をしてまいりました。
 その中で、いろいろな課題が見えてきて、ハローワーク様から指導いただきながら対応し、ようやく新卒の入社も増えてまいりました。現在は3名の新卒採用者がいます。みんながんばって働いております。 
 休日は110日だったものを、今は125日に引き上げ、さらに今年からは完全週休2日制を採用しました。働く時間が少なくなった分は、密に働こうという意識も生まれ、遊ぶときは遊び、働くときはしっかり働き、今はそれで会社が動いております。
 また、今後もこういう取り組みを進めていき、若い方が継続していける企業としていきたいと思っております。
 他にもBCPの策定や健康経営優良法人の取得など、いろいろな取り組みを進めており、社内の雰囲気もよくなってきております。
 社員が働きやすく、活力があり、若い人から選んでもらえるような会社になっていこうと思ってます。
 今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

 
       【株式会社 日の出自動車 代表取締役 野口 健太郎 様】(ユースエール認定)  

 この度はユースエール認定をいただき、大変光栄に思っております。
 ご支援いただきました新潟労働局の関係各位の皆様には感謝申し上げます。
 弊社は1948年、昭和23年創業で、今年で77年目となります。新潟市東区と長岡市に工場がありまして、特殊車両や建設機械、産業機械などのメンテナンス、それから販売、レンタルを主に手掛けております。中でも、官公庁様の業務で使用される除雪機械は、弊社の中で最も管理台数の多いものとなっております。冬の除雪期間中は24時間対応で緊急時に備えております。
 しかしながら、自動車整備士を目指す学生さんの数が大幅に減っております。弊社のみならず自動車整備業界全体の大きな課題と言えると思っております。
 そこで弊社では、本日一緒に同席させていただいております野口常務が中心となりまして、採用の広報活動を強化しました。また休日数や賃金の大幅改善に努めた結果、少なくはありますが、毎年採用希望者がでてくるようになりました。
 今後はこのユースエール認定を機に新たな人材確保につなげ、社員全員の幸せのために人材育成にますます力を入れてまいる所存でございます。
 本日は誠にありがとうございました。

 
       【株式会社室岡林業 代表取締役 室岡大蔵 様】(ユースエール認定)  

 この度はユースエール認定をいただき、誠にありがとうございます。
 弊社は木材の加工をしている会社です。土木工事用の木材、建築の木材、ベンチなどの公園用木材という主に3つの事業分野で製造販売しております。
 弊社の強みは、多くのお客様のニーズに応えるために培われた「多品種少量の生産方式」です。
 私が社長に就任したのは、コロナ禍の真っ只中でございまして、我々の業界ではウッドショックという木材価格の高騰現象が起きました。弊社には注文が殺到し、みんなで「特需だ、特需だ」と湧いたのですが、その結果、時間外労働が非常に増えてしまいました。結局、この注文量は弊社でまかないきれる量ではなく、売上が増えたのですが、利益がガクンと下がってしまい、社員も会社も共に疲弊してしました。このままでは弊社の強みである「多品種少量の生産方式」を今後も体現できるのかと私自身が不安に思うようになり、一念発起して、社員のワークライフバランスとお客様の利便性の向上の両立を目指すために、さまざまな改善活動に着手しました。
 今日までに取り組んできたことは全部で11あります。今日は、そのうちの3つをご紹介したいと思います。
 まずは時差出勤制度です。社員を2班に分けて、出勤時間と退社時間をずらしました。社員の労働時間は8時間のままですが、工場の稼働時間を増やした結果、退社前に急な注文があっても残業せずに対応できるようになり、顧客満足も高められるようになりました。この取り組みにより一気に残業時間が減りました。社員からも非常に好評で、現在も継続している取り組みとなっています。
 次は有給休暇の取得推奨日の設定です。弊社は以前から有給の申請があまり多くありませんでした。休みにくい雰囲気があったのだろうと思い、そこで「この日は会社として有給取得を推奨するよ」という日を年間で多数設定しました。取得しやすさを重視して、仕事に影響が出にくいと考えられる日を設定したところ、思いのほか休暇の取得者が増えました。社員のためを思って設けた制度でも、形骸化することは大いにありますが、現実に即した実効性のある制度設計をしないといけないということを社員が私に教えてくれたと思っています。
 最後に、スマート退社制度です。今年の7月から導入した制度で、今日で2ヶ月経ちます。これは、今日の目標を達成したら定時の1時間前でも帰ってよいという制度です。つまり、7時間労働です。それでも給料は変わらないということにしています。導入した理由は、熱中症から社員を守りたかったからです。年々暑くなってきており、毎日8時間工場で働くというのはとても大変なことです。そこで、思い切ってチャレンジしました。
 どうなるかなと思って見ていたのですが、社員がテキパキと動くようになりました。20歳前後の若い社員たちは「早く帰れるのなら」と率先して、「次は何をしたらいいですか」と先輩社員に聞きに行くようになりました。先読みして仕事を進めていると感じられる場面も非常に多くなりました。その結果、納期よりも早く製造を終えることが増え、お客様もとても喜んでくださっています。社員とお客様、そして弊社にとってもメリットが生まれた取り組みでございますので、これからも継続していこうと思っています。
 導入した制度は一度に実施したわけではありません。少しずつ導入し、社員との対話を重ねて、良くない部分は見直すことをひたすら繰り返しました。その過程で、こういう制度があったらいいね、というものを追加していきました。振り返ると朝令暮改の繰り返しだったかなと思っています。
 こうした取り組みを通して結果的にユースエール認定企業になれたと今にして思うところです。
 今後は、単純な作業はAIや機械に任せ、お客様にとってより価値の高い仕事に社員一丸となって取り組んでいきたいと思っています。そうすれば、弊社はこれからも弊社の強みを発揮していけると確信しております。
 本日はどうもありがとうございました。

 
       【株式会社源建設 取締役 谷中 悠吾 様】(ユースエール認定)

 本日はユースエール認定という大変光栄な認定をいただきまして、誠にありがとうございます。
 申請に当たりましてご協力いただきました関係各所の皆様に心からお礼を申し上げます。
 弊社は上越市吉川区という場所で地域密着型の総合建設業を営んでいる会社で、土木工事、建築工事、ガス水道、舗装といった多種類の工種に対応できるように経営をしております。
 私がこのユースエール認定制度というものを初めて知ったのが4年ほど前になります。その頃は弊社はまだ時代の波に乗り切れていない会社で、完全週休2日制ではなく、残業時間がちょっと多かったり、有給休暇の取得率が低かったり、と様々な問題を抱えておりました。
 当然のように、新卒募集を毎年行っていても、他の企業様との条件面の差で、なかなか採用に結びつかなかったという実態がございました。
 この制度を知った際に、弊社のそういった諸問題や課題を解決するとともに、若年層、とくに新卒の皆様に対してのアピールができるいい制度ではないかと感じ、そこから今日に至るまでさまざまな取り組みを続けてきました。
 もちろん今では完全週休2日制を導入し、有給休暇の取得に関しても、毎月月初に前月までの取得日数を確認して、休暇取得が少ない社員には、会社から「いつまでに取れるタイミングで有給を取ってくださいね」と、一人一人に声かけを続けることで取得率が向上しました。そういった働きかけを続けることで本日この制度の認定をいただけたのではないかなと考えております。
 もちろんここで満足するのではなく、また今後もそういった皆様に選んでいただける会社であり続けるために、いろんな制度を見直して、より良い会社として存続し続けていけるように精進してまいります。
 本日は誠にありがとうございました。


 

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