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令和3年12月10日(金)

社会福祉法人真心福祉会と株式会社ハピネスの「えるぼし認定通知書交付式」と株式会社小野組と株式会社ハセテックの「くるみん認定通知書交付式」を開催しました。

 社会福祉法人真心福祉会と株式会社ハピネスの「えるぼし認定通知書交付式」と株式会社小野組と株式会社ハセテックの「くるみん認定通知書交付式」を開催しました。
 各社の詳しいお取り組みについてはプレスリリースをご覧ください。


左から
株式会社ハピネス 代表取締役  太田久美様
社会福祉法人真心福祉会 理事長  岩村正史様
岩瀬新潟労働局長
株式会社小野組 マネジメントシステムグループ グループマネージャー  大沼雅文様
株式会社ハセテック 代表取締役  原田雪枝様



【社会福祉法人真心福祉会 理事長 岩村正史様】
保育園と老人介護施設を運営しており、全職員の約85%が女性社員のため産休育休が多いですが、今のところ復帰率100%となっています。心掛けていることは、産休育休に入る職員が安心して休みを取り、そして安心して復帰できるようにすることです。休みに入る前に必ず本部職員が個別にご案内をさせていただいて、具体的に休みのしくみや制度等について職員に説明しています。また、休みの間は所属長が職員に連絡を取って近況を尋ね、職場に起きた変化や現状等を説明することで安心して復帰できるようにしています。創立から歴史が浅いため、職員全体の平均勤続年数はそれほど長くありませんが、学校卒業後若くして入社してくれた職員が、結婚したり出産したり子育てをしたり家族の介護をすることになったり生活環境やライフスタイルが変わっても、そのままずっと気持ちよく働き続けることのできる法人、活躍することのできる法人を目指して、引き続き職場の環境整備に取り組んでいきたいと思っています。今回えるぼし認定を頂戴したことで、職員が喜んでくれて誇りに思ってくれたらと思います。



【株式会社ハピネス 代表取締役 太田久美様】
私どもの会社は、着物・ドレスのメンテ、そして保管、お客様の手元に配送するという新しい業務を加え、お客様の希望の商品を正確に届けるというのが一番のモットーです。細かな対応が非常に大事ですので、女性社員の活躍は大変有難いと思っています。また、社員には主婦の方も多く、子供さんの出産が市外や県外であり、産後の子供の世話をしたいので休暇をいただけないかとお願いがあり、5年前から欠勤ではなく有給休暇を取得できるようになっています。期間は1~2週間位です。女性が勤めやすい環境をいかに作るかと考えました。また、なかなか人手が集まらないという話も聞きますが、有難いことに新しい社員も入っています。そして、「お客様に選ばれる会社になろう。自分たちの生活はお客様から支えられている。」ということをモットーにしています。益々お客様に選ばれる会社を目指して、そしてお客様に感動していただけるよう、特に七五三、成人式、卒業式の返却の時には感謝のメッセージが多く入ってきますが、これは社員が一生懸命お客様のことを考えながら仕事をすることにも繋がっています。



【株式会社小野組 マネジメントシステムグループ グループマネージャー 大沼雅文様】
弊社は明治21年に創業し、今年で133年という歴史のある会社です。胎内市で創業し、現在は東北や関東に支店を持つなど、事業を拡大してきました。しかし忙しくなったことで、残業時間が多くなったり、休みが取れなくなったり、退職者が出てきたりしてしまいました。そういった状況から、2017年に建設業も働きやすい職場環境を作らなければならないと考え、くるみん認定の取得を目指すこととしました。当初、残業時間がなかなか減りませんでしたが、ICT施工という情報通信技術を使った現場管理を導入し、業務の改善を図ったことや、残業時間の管理を個々に委ねるのではなく「見える化」し、各事業部で管理するようにしたことで、残業時間を削減することができました。また、有給休暇の取得が非常に少なかったのですが、会社として有給取得奨励日を設けたことで、休暇を取得しやすい職場環境を作ることができ、有給取得率が向上しました。さらに男性で育児休業を取得する社員は皆無でしたが、1人取得した事例があったため、育休を取ったことによるメリットなどを特集し、社内広報を行ったことで、次の人も取ってみようと思うようになり、少しずつ意識を変えることができました。今回、くるみん認定を受けることができた一番の要因は、何とかよりよい働きやすい職場環境を手にしたいという強い思いがあったことだと思っており、本日を迎えることができたことを大変うれしく思っています。当面の課題として、女性の技術者や障がい者の雇用に力を入れていきたいと考えています。



【株式会社ハセテック 代表取締役 原田雪枝様】
くるみん認定を取得するにあたり、目標を設定し、どうしたらその目標を達成できるか経営者として考え、積極的に行動するという素晴らしい体験をさせていただきました。弊社は、男性育児休業の対象者に対して2週間、土日も含むと16日間の連続休暇をプレゼントするという制度を導入しておりまして、男性の育児休業の取得率は100%となっております。また、来月以降2名の取得が予定されています。社員が2週間の育児休業をとることが、どれだけ現場を困らせるかと思いましたが、自分も何かのときに休むときがくるかもしれないし、お互い様という意識が根付き、快く送り出すことができています。また、父親として生まれたばかりの赤ちゃんと体調の回復しきらない母親をサポートしながら、育児をするという経験は本当に素晴らしく、かけがえのないものです。この男性の育児休業の取得推進は、もともと経営として取り入れました。現場から人がいなくなることで、社員はそれをカバーするために柔軟に対応をしなければならなくなり、多能工育成や教育訓練よりも社員の育成に効果的であると考えていました。しかし育児休業から帰ってきた社員に感想を聞くと、涙が出そうになるような感動をもらうことがあり、男女に関わらず育児休業は絶対に必要だと思い知らされました。もうこの考え方がスタンダートになる時代が見えています。どの会社から始めていくかだけになっていて、それは経営者のトップダウンに尽きると考えています。色々な業種で色々なハードルがあるかと思います。しかし小さい子供の命よりも優先されるものはありません。これはくるみん認定の考え方にも繋がっていると思います。大変勉強になりました。ありがとうございました。







 

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