京都労働局・建設業労働災害防止協会京都府支部・公共工事発注機関の3者が連携し「建設現場の夏季安全衛生合同パトロール」を実施しました

■日付:2025年6月12日(木)

■場所:佛教大学二条キャンパス2号館建設工事(京都市中京区西ノ京小倉町101 他)

■施工者:東急・吉村・北和建設工事共同企業体(東急建設・吉村建設工業・北和建設)

■担当部署:労働基準部健康安全課


 角南巌労働局長は、令和7年度全国安全週間(※1)の準備期間に、安全意識の高揚と安全活動の定着を図ることを目的とし、京都労働局、建設業労働災害防止協会京都府支部及び公共工事発注機関(※2)の3者が連携した「建設現場の夏季安全衛生合同パトロール」を実施しました。この様子は、多数の新聞、業界紙に掲載されるとともに、複数のテレビニュースで繰り返し放映されました。

(左)建設業労働災害防止協会京都府支部長、(中央)施工者作業所長、(右)角南巌京都労働局長

※1 厚生労働省では、労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的として、毎年7月1日から7月7日までを「全国安全週間」、6月1日から6月30日までをその「準備期間」として、各事業現場における労働災害防止の取組を推進しています。

※2 国土交通省近畿地方整備局京都営繕事務所、京都府建設交通部、京都市都市計画局、京都市上下水道局



 本パトロールの実施にあたり、角南巌京都労働局長から、京都府内における労働災害発生状況を踏まえ、「特に建設業においては、足場等の高所からの墜落・転落災害防止に係る取組の徹底の必要がある。」、「令和7年6月1日から施行された改正労働安全衛生規則に基づき、建設業は、最も熱中症予防及び重篤化防止に係る取組を最も徹底しなければならない。」と工事現場における労働災害防止に向けた取組の徹底を依頼するとともに、「本日のパトロールが発注段階から施工、竣工までの間の一貫した労働安全衛生対策の徹底と、一層の労働災害防止活動の活性化を推進する契機となりますことを期待しております。」と全ての工事関係者に向け激励しました。

開会挨拶を行う角南巌京都労働局長


 また、角南巌京都労働局長は、工事施工者から説明を受けた本工事現場における足場等の高所からの墜落・転落防止対策や職長会を中心とした安全衛生活動などを本パトロールにおいて確認するとともに、特に熱中症予防及び重篤化防止対策に係る取組については、自ら体感しその効果を点検しました。

職長会を中心とした安全衛生活動により選定された安全衛生スローガンを朝礼場所に掲示
その他作業当日の危険個所や安全通路等の説明にデジタルサイネージを活用

工事現場内に複数設置された熱中症予防及び重篤化防止のための連絡体制図及び外国人労働者向け母国語での熱中症対策に係る掲示

熱中症対策として工事現場躯体内部に設置されたクールスポット
(クールダウンできるエアコンの効いた作業エリアの小休憩所)

クールスポット内部でその効果を体験する角南巌京都労働局長(右)


 本パトロール後は、本工事現場における労働災害防止対策等に関し、工事関係者に対する講評が各参加者から行われ、最後に本工事現場の管轄である向山喜之京都上労働基準監督署長より総括講評を行いました。

総括講評を行う向山喜之京都上労働基準監督署長


 角南巌京都労働局長は、「建設工事関係者の皆様には、工事作業従事者の高齢化等に伴う多様な働き手についても意識して頂き、全ての作業従事者が安全で健康に作業できる現場を築くため、一層の取組をお願いする。」と全ての工事関係者に向け呼びかけました。

テレビ取材に際し職場の安全衛生対策の徹底を呼びかける角南巌京都労働局長

 

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