京都ダイケンビルサービスの安全衛生大会でカスタマーハラスメント防止対策の講演を行いました
令和7年6月20日、株式会社ダイケンビルサービスが主催する安全衛生大会(協力会社の担当者を含め30名余りが参加)にて、雇用環境・均等室の秋田指導官が「カスタマーハラスメント対策の現状と課題」について講演を行いました。
講演では、カスハラの発生状況など厚労省の最新の調査結果などを紹介し、カスハラの具体的な内容について、「威圧的な言動」「継続的で執拗な言動」が多く、身体的な攻撃(暴行など)や業務と無関係な言動など誰が見ても「ハラスメントだ」と分かる事案は少ないとのこと。企業内で「これはカスハラなのか、正当なクレームなのか個別具体的に判断していくこと」の難しさなど、課題を共有しました。
カスハラの裁判例や業界ごとの取り組みなどを紹介しながら、6月11日にカスハラと就活セクハラを含むハラスメント防止措置を義務化する改正法の周知が行われました。
また、「明るい職場応援団」のホームページや厚労省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」など、職場でのハラスメント研修を行う際に活用できるツールの紹介も行いました。
講演を通して、カスハラを放置することは、従業員のモチベーションや業務効率の低下、生産性の低下と離職率の上昇、顧客満足度の低下、社会における企業イメージの悪化など多くの問題を生じさせる懸念があることから、従業員を大切にし、誰もが働きやすい職場環境を作っていくことの大切さなどを考える機会となりました。
京都労働局では、関係団体や府内の事業者の皆様と協力しながら、適切なハラスメント防止対策の推進に努めていきます。
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