第3回兵庫県最低賃金専門部会議事録

日時  令和4年8月4日(木)   9時54分~12時08分
場所 兵庫労働局16階 第3会議室
出席者 公益委員  梅野会長、桜間委員、山口委員
労働者委員  岩﨑委員、小西委員、堀井委員
使用者委員 倉本委員、松岡委員、𠮷川委員
事務局 木下労働基準部長、田中賃金室長、泉賃金指導官、木多専門監督官、大森専門監督官
議題    (1) 兵庫県最低賃金の改正審議について
   (2) その他
議事録 桜間部会長  ただ今から、第3回兵庫県最低賃金専門部会を開催します。
 まず、本日の会議について、事務局から報告をお願いいたします。
泉賃金指導官  本日は、委員の方全員に出席いただいております。
 審議会令第6条第6項の規定による定足数を、充足しておりますことをご報告させていただきます。
桜間部会長  それでは議事に入りますが、事務局から他局の状況等について新しい情報はありますか。
田中賃金室長  例年であれば他局の答申状況についてお伝えしているところですが、今の時点では情報がありません。
また情報が入り次第皆さんにお伝えしたいと思います。
桜間部会長  他も専門部会は何回か開いているのでしょうね。
田中賃金室長  はい、我々と同じように専門部会を開いていると思います。
桜間部会長  それでは審議に入ります。
 昨日審議の確認です。昨日は、労側、使側から金額提示及びその理由について説明をいただきました。
 労側は963円でプラス35円。
 物価高騰等も踏まえBランクの目安額31円に地域間格差や兵庫県が全国加重平均930円を下回っていることの是正を加味したプラスアルファが4円で963円とのご主張でした。
 使側はそれに対し、940円、プラス12円でした。
 最低賃金引上げの必要性は理解するが、消費者物価以上に企業物価も高騰していること等を踏まえると目安額であるプラス31円は困難であり、第4表Bランクの賃金上昇率1.3%、プラス12円が妥当であり、中小零細が引き上げられるぎりぎりであるとのご主張でした。
 それでよろしいでしょうか。
各委員  (異議なし。)
桜間部会長  そうしましたら、昨日に引き続き金額審議となりますが、労側・使側それぞれでの打ち合わせの時間は必要ですか。
各委員  (労側・使側とも打合わせは必要ないとのことであった。)
桜間部会長  打合わせは必要ないとのことですので、それでは労側・使側それぞれから金額提示及びその理由についてお聞きしたいと思いますが、どちらからにしましょうか。
 使側からでよろしいか。
松岡委員  はい、結構です。
 使用者側から金額提示をさせていただきます。
 前回は賃金改定状況調査第4表の賃金上昇率に基づき、現行の928円に1.3%上昇した940円、12円の引上げを提案いたしました。
 この940円は県内の阪神地区以外の中小零細製造業に期待される能力で、これが限界値であると考えています。
 しかし、目安との差が大きく金額の上積みを公益委員から促されましたので再考しました。
 使用者側としては第4表のデータを尊重する姿勢を変えるつもりはありませんが、なんとか目安額に近く、かつ根拠のある金額を探しました結果、   今年の春季労使交渉の賃上げの流れを最低賃金に繋げることとしました。
 今年の春季労使交渉は昨年より高い賃上げ結果となっておりますが、これは各社の労使が膝を突き合せた交渉を重ねた結果です。
 昨日、ご報告いただきました兵庫県の2022年春闘賃上げ率である1.94%に目安審の公益見解で示されました今年4月の消費者物価指数、持ち家の帰属家賃を除く総合の対前年同期比上昇率から物価上昇分を一定程度上乗せし、この「一定」分である0.3%を加えました2.24%を基準に2.26%上昇させた21円引上げの949円を修正後の提示金額とします。
 ちなみに949円の場合の影響率は16.51となり、昨年使側が反対しました影響率と同等です。
 我々地方審議会は目安を示されているわけですが、春季労使交渉で労使の賢明な努力により実現した結果をこの最低賃金であっさり上回ることを認めることは困難です。
 以上です。
桜間部会長  はい、ありがとうございました。
それでは労側お願いします。
小西委員  基本的には昨日から変わっていません。
桜間部会長  分かりました。
 それでは公益から労側・使側それぞれにお話を伺いたいと思います。
 本日は使側からお願いします。
  (別室にて公益・使側会議。労側は別室で打ち合わせ。)
(別室にて公益・労側会議。)
(公益・労側・使側委員が会場に戻る。)
桜間部会長

 再開します。
 それでは公益が労側及び使側と審議した内容等につきまして、簡単に説明します。
 まず、労側から伺った内容を申し上げますと、基本的スタンスは変わりなく目安額31円プラスアルファとのことです。
 これまでの兵庫の審議を振り返ってみると三者合意で目安額を上回ったことがあり、またコロナも落ち着いてきており、目安額31円プラス2円で961円がぎりぎりの線とのことでした。
 対して使側は目安額プラス21円の949円とのことで、その根拠としては、春闘での労使交渉を踏まえた賃上げ率を目安に、プラス0.3%とのことです。
 使側によりますと、影響率が20%を超えることは容認できないとのことでした。
 ただしこれまでの経緯を踏まえ三者合意を目指したい考えには変わりはなく、改めて公益から金額の提示をいただきたいとのことでした。
 明日、使側から改めてお考えを述べていただくこととなりました。
 以上ですが、何か補足はありますか。

各委員  (意見は無かった。)
桜間部会長  それでは最後に事務局から何かありますか。
田中賃金室長  現時点ではありません。
桜間部会長  それでは次回は明日8月5日午前9時30分から三ノ宮の神戸地方合同庁舎で開催します。
 引き続き金額審議ですので非公開とします。
 本日の審議は終了します、お疲れさまでした。
桜間 裕章
堀井 説也
松岡 直哉

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