第2回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会議事録

日時  令和4年9月13日(月)   13時54分~15時52分
場所 兵庫労働局16階 第3共用会議室
出席者 公益委員 岡崎委員、三上委員、山口委員
労働者委員 遠藤委員、小西委員、多禰委員
使用者委員 鈴木委員、鈴木委員、松岡委員
事務局 木下労働基準部長、田中賃金室長、泉賃金指導官、今村労働基準監督官
議題 (1) 兵庫県輸送用機械器具製造業製造業最低賃金に係る改正決定の審議等について
(2) その他
議事録 山口部会長  ただ今から、第2回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会を開会します。
 まず本日の会議について、事務局から報告をお願いします。
泉賃金指導官  本日は、全員ご出席ですので、最低賃金審議会令第6条第6項の規定による定足数を、充足しておりますことを、ご報告いたします。
山口部会長  それでは、議事に入りたいと思いますが、事務局から何かありますか。
田中賃金室長  他の専門部会の進行状況についてご報告させていただきます。
 昨日は、塗料製造業最低賃金が5円引上げて1,000円、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金31円引上げて961円で答申をいただきました。
 また本日午前のはん用機械器具製造業、生産機械器具製造業、業務用機械器具製造業最低賃金につきましては、委員の欠席等もありまして次回21日に継続審議となっています。
 なお他府県で現在決まった所はございませんが、また情報が入りましたらお伝えさせていただきます。
 資料の方は今村からご説明をさせていただきます。
今村監督官  資料の説明をさせていただきます。

(資料「地域別最低賃金及び特定(産業別)最低賃金の特性値一覧(修正」)」及び「『令和4年度最低賃金に関する基礎調査結果』(特定最賃)」について説明。)
山口部会長 資料について何かご質問等はありますか。
各委員 (委員からの意見等はなかった。)
山口部会長  それでは前回8月22日の部会において全会一致で改正の必要性は有との決議を行いましたので、本日は、改正する金額についての審議となります。
 今までの審議の中でお話しいただいている部分もありますが、これからは金額審議ということですので、まずは、労使から金額審議に当たっての、金額提示及びその理由等をご発言いただき、そこから審議を進めていきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
 最初に、労使それぞれで打合わせの時間を設けた方が良いですか。
労側委員・使側委員  お願いします。
山口部会長  それでは10分程度、それぞれ別室での打合わせをお願いします。
  (労側委員・使側委員が別室に移動。)
(労側委員・使側委員が戻り再開。)
山口部会長  では、お揃いになりましたので申し出いただいた労働側委員から金額提示とその理由をお願いできますか。
小西委員  労側から金額を提示させていただきたいと思います。
 前回の必要性審議で、物価上昇に伴う特定最賃が適用されている非正規労働者や未組織労働者の生活への懸念、生産年齢人口が減少していく中での優秀な人材確保の課題、今年の春闘の回答状況を踏まえ、今年度の輸送用機械器具最低賃金の改定の必要性を主張しました。
 一方、使用者側は経済の回復が見られるものの厳しい状況が続いていること、昨年千円の大台を超えたことに触れられ、中賃での目安、地賃の改定、他産業の賃上げ状況を勘案すれば改定止む無しとの表明もあり、労使共に最賃改定について必要性が有となりました。
 具体的な金額については、現行の1,002円は全国的に高い水準ではありますが2,000時間働いてようやく年収200万円に届く水準であることや、昨今の物価上昇を踏まえた改定の必要があります。
 また改正申し出時の労働協約との差額が48円、1,050円であることや、今年の春闘の兵庫県製造業の賃上げ率2.13%アップ、とりわけ輸送用機械器具製造業、私の出身の基幹労連では多くの労組で具体的な回答が示され近年の水準を上回る金額改定が図られたことも考慮する必要があります。
 一方で、兵庫県地域別最低賃金が全会一致で32円引上げられたことや、人材確保にも繋がる地賃に対する優位性の確保の面では、令和2年では(地域別最低賃金との差が)プラス78円あった差が、令和3年ではプラス74円に縮小したことも考慮した改定が必要であると考えます。
 以上を踏まえて具体的な改定額としましては、現行の1,002円に対する必要な積み上げ額として、令和4年度の兵庫県地域別最低賃金の引上げ額と地賃に対する優位性確保を踏まえ、プラス36円、1,038円を求めます。
 以上、改正額について考え方を述べさせていただきました。
 輸送用機械器具製造業は日本の基幹産業として今後も経済・産業をリードしてゆく立場にあり、兵庫県においても大きな役割を担っております。
 また産業の魅力を高め、技術・技能の伝承、人材の確保・定着等将来にわたる発展・成長を見据えるとともに業界特有の専門性が求められる作業に見合う水準であることが必要と考えます。
 今回の改正額に対し、我々に与えられた責務を今一度労使で再認識するとともに労使のイニシアチブを発揮して議論を深めてゆきたいと考えており、使用者側のより一層の御理解・御協力をお願いしたいと思います。
以上です。
山口部会長  それでは使用者側から基本表明と金額提示をお願いします。
鈴木委員  使用者側から考え方を述べさせていただきたいと思います。
 先程小西委員から状況をおさらいしていただき、そこは重複しますので割愛させていただきます。
 使用者側としましては、先程小西委員からありましたように賃上げ率は2.13(%)でして、これは受け止めてこれを超える水準で、2.13(%)ですと21円乃至は22円という上げ幅のレンジにあると思いますが、昨年も24円で上げておりますので、ここを基準にし24円の上げ幅でと思っています。
 前回も申しましたとおり、使用者側としましては円安の影響もあり、経営の方はかなり厳しい背景がありますので、その辺を加味してまずは24円でと回答させていただきます。
山口部会長  はい、ありがとうございます。
 それでは労使双方から考え方と金額の提示をいただきました。
 労側は36円引上げて1,038円、使側は24円引上げて1,026円とのご主張でしたが、これから更に詰めていきたいと思います。
 まず労側から先にお話しをさせていただきたいと思いますがよろしいですか。
労側委員  はい。
  (公益及び労側委員が別室に移動。)
(労側委員が会場に戻り、使側委員が別室に移動。)
(使側委員のみ別室に移動。)
(別室で公益委員・使側委員協議)
(労側委員、別室に移動)
(別室で公益・労側委員協議。)
(別室で公益委員・使側委員協議。)
(別室で使側委員打合せ。)
(別室で労側委員打合せ。)
(別室で公益委員・使側委員協議。)
(使側委員会場に戻る。)
(労側委員会場に戻る。)
山口部会長  長く協議いただきまして、ありがとうございます。
 時間の関係もありますので、本日はこのあたりで終了し、次回に引き続き審議したいと思います。
 (引上げ額について)労側委員からは当初36円と提示されてスタートしましたが、現在は33円です。
 また使側は30円です。
 労側委員の主張としては、地賃の32円の引上げ及び特定最賃の位置づけから地賃との差を一定程度維持する必要があるため33円との主張です。
 使側は、労側の主張は分かるが経営状況を加味すると引上げ率3%は非常に厳しいので、春闘の2.13%という数値もあるので引上げ率は出来れば2%台に収めて2.99%までは譲歩し、30円という数字をいただいています。
 ここから先は双方難しい議論をしなければならないということで時間を置き、内容を検討していただき両者合意できるようなほうに向けて進んでゆきたいという話になりました。
 本日は結論を出さずに次回も金額審議を続けたいと思います。
 次の日程について事務局から説明いただけますか。
田中賃金室長  次回はお手元に日程表をご用意していますのでご確認いただければと思います。
 日程表では当初9月27日火曜日としていましたが、公益委員のご出席の関係もあり、1週間早めて9月20日火曜日14時で再調整いただければと思います。
山口部会長  9月20日ですね。
田中賃金室長  はい。
金子委員  私は都合がつきませんので欠席させていただきます。
田中賃金室長  ご都合のつかない方もおられるのですが、可能ということであれば9月20日火曜日14時に前倒しでお願いいたします。
 場所は今日と同じです。
  (異議は認められなかった。)
山口部会長  では、次回は9月20日火曜日14時からの開催とします。
 金額審議になりますので率直な意見交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある場合に該当しますので会議は非公開とします。
 本日はこれで終了します、ありがとうございました。
 

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