【令和7年11月25日】過労死等防止対策推進シンポジウムを開催しました
労働基準部 監督課
過労死等防止啓発月間中の令和7年11月25日、愛媛大学南加記念ホールにおいて、約60名の方の参加のもと、過労死等防止対策推進シンポジウムを開催しました。

【会場の様子】
第一部では、研修医であったご子息を過労死で亡くしたご遺族による体験談の発表が行われた後、全国医師ユニオン代表の植山直人氏から「勤務医の働き方改革の現状と課題」と題して基調講演がありました。
講演では、日本の医師の特殊な勤務形態や問題点について指摘がなされるとともに、医療の質・安全を確保する観点からも医師の労働条件を改善する必要があるとの提言がなされました。
【発表を行う過労死ご遺族】 【基調講演に立つ植山直人氏】
第二部では、愛媛大学名誉教授の長井偉訓氏がコーディネーターとなり、基調講演をいただいた植山氏、愛媛県医師会理事・女性医師部会会長の樋口志保氏、順天堂大学医学部付属順天堂病院の研修医である西村陽氏がパネリストとなり、「女性医師が働きやすい環境整備に向けて」というテーマで、パネルディスカッションが行われました。
ディスカッションでは、樋口氏から現状は多くの女性医師が出産・育児と勤務が両立困難と感じていること、改善のためにはDX の活用などが重要であると報告されたほか、西村氏からは研修医の視点で、出産・育児といったライフイベントとキャリア形成を並行して行うことができる環境整備が必要と報告されました。

【コーディネーターの長井氏】 【パネリスト(左から植山氏、樋口氏、西村氏】
医師の働き方改革を進めるためには、「医師が健康に働くことは医療の質・安全にもつながる」ということを、医療機関はもとより、患者の立場になり得る全ての方が理解することが重要です。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
(参考となるウェブサイト)「医師の働き方改革」を考える|厚生労働省







