【令和6年11月13日】過労死等防止対策推進シンポジウムを開催しました
労働基準部 監督課
過労死等防止啓発月間中の令和6年11月13日、愛媛県民文化会館(真珠の間)において、84名の方の参加のもと、過労死等防止対策推進シンポジウムを開催しました。
シンポジウムでは、フリーライターの橋本愛喜氏から『「物流の2024年問題」の本質と真の解決策を求めて』と題して基調講演がありました。
講演では、トラック・ドライバーの過酷な実情がリアルに紹介されるとともに、長時間労働だけでなく過労死に繋がるドライバーの労働環境、生活習慣や意識を変えていく必要性を強調いただき、「しごとより、いのち。」の過労死等防止のスローガンにぴったりな内容でした。
【基調講演に立つ橋本愛喜氏】
第二部では、愛媛大学名誉教授の長井偉訓氏がコーディネーターとなり、基調講演をいただいた橋本氏、岡山過労死を考える家族の会代表の中上裕章氏、トーヨー・ロジテック株式会社代表取締役社長で愛媛県トラック協会副会長の西岡斉氏、四国名鉄運輸労働組合執行委員長の西田和則氏がパネリストとなって、それぞれの立場で現状と課題の報告がありました。
【コーディネーターの長井氏】 【パネリスト(左から橋本氏、中上氏、西岡氏、西田氏)】
「物流の2024年問題とトラック・ドライバーの過労死問題を考える」と題して行われたパネルディスカッションでは、トラック・ドライバーの待機場所や休憩施設の環境改善、送料無料表示、低運賃や約款以外の付帯サービス(手荷役)などの問題が提議され、官民一体となってこれらを総合的に協議していく必要があるなど活発な議論がなされました。
トラック・ドライバーの過労死を防止するためには、荷主企業など関係する事業者や一般消費者、行政が一体となり、インフラの整備をはじめ、過酷な労働環境に繋がる商慣行や消費行動の見直しに取り組む必要があります。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
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